今日の京都7月12日(金) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
今日から七十二候が移ります。
⚫蓮始開(はすはじめてひらく)
蓮の花が咲き始める頃。優美で清らかな蓮は、天上の花にたとえられています。 

【蓮とは】

すいれん科の多年生水草。春、最初に出る二枚の葉は水面に浮き、その後に出る葉は水上にぬき出る。花は普通、淡紅色か白で、夏、水の上に花茎を出して咲く。秋の末、地中に蓮根(れんこん)が出来、食用となる。花は仏教で「蓮華(れんげ)」と言い、極楽浄土を象徴する花。はちす。 

泥の中からあんなに綺麗な花を咲かせる
のは、素晴らしいことです。仏教では、泥中の蓮とも言い、泥は
私たちが住む世界、蓮の花は悟りだとも言われています。

○蓮と睡蓮の違い

「睡蓮」と「蓮」の違いを一目で区別するポイントは上に述べたように花の咲き方です。葉とともに水面に浮かんでいるような姿で花が咲くのは「睡蓮」。その一方で「蓮」には茎があり、花も葉も水面より高い位置にあるのが大きな特徴です。
【蓮】



●花
⚫︎水面より高い位置に花を咲かせる。
⚫︎花が咲き終わると花びらが散る。花びらが散った後に果托ができる。
●葉
⚫︎光沢がない。
⚫︎ツヤがない。
⚫︎撥水性がある(水をはじきにくい)
●根
蓮根(レンコン)になる。
●名前の由来
花が散った後の果托は蜂の巣に似ていることからハチの巣→ハチス→ハスと呼ばれるようになった。
●英語名
Lotus(ロータス)

【睡蓮】



●花
⚫︎水面に花を咲かせる。(熱帯産スイレンは水面から突き出る)。
⚫︎花が咲き終わると閉じて水の中に沈む。
●葉
⚫︎光沢がある。
⚫︎ツヤツヤしている。
⚫︎撥水性がない(水をはじかない)
●根
塊根(養分を蓄えて肥大し、塊状になった根。サツマイモ・ダリアなどの芋など)
●名前の由来
日差しが弱くなると花を閉じるその姿が、あたかも眠るようなことから睡眠の「睡」の字がついて睡蓮と名付けられた。
●英語名
Water lily(ウォーターリリー)

○京都の蓮の花の名所の花便りです。7月5日現在
京都市観光協会調べ

⚫︎平等院 見頃

⚫︎天龍寺 見頃

⚫︎渉成園 見頃

 ⚫︎法金剛院  観蓮会
見頃

⚫︎宇治 三室戸寺 見頃

⚫︎妙心寺退蔵院 咲き始め

⚫︎旧三井家下鴨別邸 まだ

⚫︎毘沙門堂 見頃

⚫︎勧修寺 咲き始め

⚫︎東寺 見頃

⚫︎旧嵯峨御所大本山大覚寺
咲き始め

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さて、祇園祭です。
山や鉾が建ち、いよいよという高揚感を祇園囃子が一層煽ります。
今日は、巡行のはて?を。

【長刀鉾の謎】

○長刀鉾の「長」という漢字



さて、長刀鉾ですが、長という漢字は特別な字を使っています。その理由をご存知でしょうか。

これは、 織田信長公が長刀鉾町内に何かを寄進(不明)された時に、自筆で書かれていたとされる●を使うようになったそうです。(町内の古老よりの口伝だそうです)
又、信長公は左利きであったと伝えられており「長」が●となったのではないかとの言い伝えもあります。
(●は長刀鉾の文字です。写真をご覧になってください)

○なぜ長刀なのか
長刀鉾の名称に「長刀」が使われたのは鉾の竿頭に長刀を用ひているから長刀鉾といいます。
(町内に伝わる長刀は、祇園会に特殊の関係を持っている故を以て名称となしたと言い伝えられています。)
当初は、「薙刀」であったのではと言われてもいますが、文献によると古今を通じて、みな「長刀」となっているそうです。長刀鉾の鉾頭(長刀)の取付け方向
鉾頭の長刀の刃先が前方に向かずに必ず右方(向かって左側)に向けることとなっています。
由来としては、古来御所と祇園社の方向(右方は御所、前方は祇園社)を畏れてわざとこれを避けるためと言い伝えられています。 

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【音頭とりについて】
今日は、鉾の「曳き初め」ですが、鉾を動かす音頭取りの存在をご存知でしょうか。今日の「曳き初め」も、注目して見てください。

⚫音頭取り

音頭取りは、山や鉾の骨格である胴組を組み立て、縄がらみをほどこすのを主としている「手伝い方」が努めています。巡行中は二人が山や鉾の前面に立ち、扇子とかけ声で山鉾を曳く人に合図をだしたり、辻回しのときには人数を四人に増やして雰囲気を盛り上げるのがその役目です。
【扇子の使い方による系統】
かけ声の「エ-ンヤ-ラ-ヤ-」の最後の「ヤ-」で扇子を突き出すときに扇子が垂直になっているか、水平になっているかのちがいです。
◇「城下の手伝い」(別に[碇]とも呼ぶ、という人もいた。) 垂直につきだします。
※月鉾、放下鉾、岩戸山、北観音山

◇「六条の手伝い」(別に[丸二]とも呼ぶ、という人もいました。) 水平につきだす。
※長刀鉾、函谷鉾、菊水鉾、鶏鉾、船鉾、南観音山、鷹山





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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年7月12日(金)】(No.3525)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

祇園祭のひと月は
こちらをご覧ください。

【祇園祭のひと月】

https://www.facebook.com/groups/1666630253598530/permalink/3748649418729926/

○ 祇園祭前祭 鉾曳初め

縄がらみで建ち上がったばかりの山鉾をそれぞれの鉾町内の人々により囃子を奏しつつ、17日の巡行さながらに数度、鉾を曳きます。
12日は四条室町中心に函谷鉾 曳き初め 7/12 14:00~(予定)鶏鉾  曳き初め 7/12 14:30~(予定)
月鉾  曳き初め 7/12 15:00~(予定)
菊水鉾 曳き初め 7/12 15:00~(予定)
長刀鉾 曳き初め 7/12 15:30~(予定)
13日は新町通の四条を南北に
放下鉾 曳き初め 7/13 15:00~(予定)
岩戸山 曳き初め 7/13 15:00~(予定)
船鉾  曳き初め 7/13 15:00~(予定)

こういう視点で巡行を観るのも楽しいですね。

○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○ 桔梗を愛でる特別拝観(〜7/17)/天得院

○ 嵐山鵜飼(〜9/23)/渡月橋付近

○宇治川鵜飼(〜9/30)/宇治川

○ 上七軒ビアガーデン(〜9/7)/上七軒歌舞練場

○ 叡山電車「青もみじのライトアップ」(〜8/15)

○ 七夕笹飾りライトアップ(〜8/15)/貴船神社

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