ふみサロでは、毎月課題図書が出され、その課題図書からインスパイアされたことをエッセイとして書く、というオンラインサロンです。
今回の課題図書は、こちら。
『文豪たちの悪口本』でした。
今回私は現在開いているClub houseの相談を題材に、書きました。
以下、提出したエッセイです。
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『子どもが友達に死ねと言われたら…』
大森奈津子
私は今、クラブハウスでルームを開いています。ルーム名は、「小学生のお子さんをお持ちのママさん集合!元教員に聞いてみたい学校のあんなことこんなこと」です。ほぼ毎日少人数ながらも訪れてくれる人とお話ししています。
先日こんな相談がありました。
小学校1年生のお子さんをおもちのお母さんからの質問。
「子どもが、友達に死ねって言われたんですけどどうしたらいいですか?」
学校ではよくあることで、大事な点は2つ
1つ目は言われたお子さんが、言われてどうしたかということです。そのお子さんは、ちゃんとその場で、
「なんでそんなこと言うの?やめて!」
と言えたそうです。
私はそれを聞いてこう伝えました。
「自分できちんと言えたなら心配ありません。そして、このように育てられたお母さんは立派だと思います。」
そのお母さんの立派だったところは、普段からトラブルの対処方法を伝えていたこと、何より自分が死ねと言われたことを話せる親子関係ができていたことです。
本当にいじめにあっている子は、親に話せなくなってしまうことがあるからです。(親はわかってくれない、あるいは親を悲しませたくない、親に話すことでいじめられていることを認めてしまうことなる、など。)
それには、日頃からこんなこと話しても大丈夫なんだという親子関係ができていることが大切かな、と思います。
もう一つの大事な事は、相手の子がなぜそれを言ってきたかを考えることです。やはり子供が死ねと言う言葉を使うのは、たしかに尋常ではありません。それほどの感情を抱くには訳があるはずです。
学校には、実はこんなことがあったんですが、相手のお子さんも気になって…と情報を入れていただくと、教員もその子に目が向きますので、ありがたいです。
この事例は小学校1年生の事例ですが、学年、一人一人の性格、家庭状況、人間関係は違いますので、気になった場合は学校へ連絡していただいた方がいいでしょう。
こちらを読んだ感想など聞かせていただけたら嬉しいです。