好きな作家
柚月裕子さん/東野圭吾さん
歌野晶午さん/島本理生さん
有栖川有栖さん
帰り道にふらっと買って
233頁と長くないのもあるけど、どんどん読み進められて、一日で読了
初めての作家さん
売り切れ続出で話題になってたのもあるけど
やっぱり今回も帯買い!
電子書籍化絶対不可能?!
“紙の本でしか”体験できない感動がある!
▶ざっくりあらすじ
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。
宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。
それが僕だ。
「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。
何か知らないか」
宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。
編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだが――。予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。
逆転美人以来の、“体験型”作品。
・遺稿の行方
・遺稿の内容
・タイトルの意味
が、順に明らかになってきます。
展開も早くて中弛みせず一気に読めた。
ネタバレ厳禁なのだけど、ネタバレなし感想はなかなか難しい
“仕掛け”がわかると、電子では無理って事の意味はよくわかる!けど
私は読み方が悪くて、ラストの『 』は自分で当てて読み終わってしまって
“仕掛け”には初見で気づけなかったのよね
(読み戻って気付いたよ)
『 』は読んでたら自然に誰でも想像出来るんだけど
その想像に至る、その1行が
その1行に、すごいパンチを浴びた
若い頃は恋愛系
歳を重ねてきてからは、ミステリー系を好んで読んでて
また最近は時々、恋愛系も読むようになって
「作家さんの頭の中(創作)ってどうなってるんだ(すごい)!」
(トリックや伏線回収)
「こんな風に感情や気持ちを(文字に)表せるってすごい!」
「なんて美しい素敵な文章!」
とかって事を思い考えた事はあったけど
現実の作家さん側のリアルを考えた事がなかったから。
“僕”を通して、その1行で、ものすごくリアルに感じて
自分の頭の中にあった“僕”の世界がすぐそばにきた気がして
清々しく、けど少し複雑な気持ちになった。
世の中の全ての作品を読む事はできないし
自分で選んだ作品の中で、届けようとされたものを受け取れるかもわからない
過去には途中で投げ出した本もある
でも、こんな風にリアルを感じられたり
“仕掛け”のある体験型作品と出会って楽しめるので
本って良いなぁーってなる
まだまだまだ買って置いてる作品があるので
投げ出さずに楽しめたら良いなぁー