皆さんは、旅行するときに新幹線や飛行機に乗る自分の姿や、駅や空港などその周辺のことをワクワクしながら思い浮かべませんか?
チケットを買う自分や、旅先で歩く自分。
何かおいしいものを食べている自分など、沢山のイメージををして楽しくなったりしませんか?
行く前からその想像することだけでワクワクしてしまいますよね。
そういうことを一切思い浮かべないで、切符の手配をしたり、旅支度はなにをしようかと考えることのほうが難しいと思いませんか?
人って、何かを想像してしまう生き物なんですね。
そのイメージが自分を引っ張ってくれるから、何かを達成したり欲しい結果を手に入れたりできるんですね。
確かに、すごく高い目標を立ててしまい何もしていないときから怖がったり、不安になってしまうこともあるあるではありますが、想像することができるのですからこれを使わない手はないんですよ。
あたしはこの手を、満席の新幹線の中でよく使います。
乗車する前から自由席がいっぱいのような時、並んでいる新幹線のドアが開く前から想像します。
「席についてほっとしている自分。席で駅弁を食べながら座れてよかったーと思う自分」を想像しながら待ちます。
そのまますんなり席に着くこともありますが、始発駅じゃないとやはり厳しいことがあります。
そういう時も、誰かの座席近くに立っていて時々想像します。
「座れた。よかったー。」って。
そんなことをしていると、私の近くの席が空くのです。
結構な確率で、すぐでなくて次の駅だったりします。
それで私は、「今回も成功」ってほくそ笑んでいるわけです。(やったね‼)って。
ところが、こういう短期的なイメージ誘導は得意なのに、長期があたしは特に苦手なんです。
すぐにイメージすることを忘れて、何日も過ぎてから、「あ、しばらく欲しい未来のイメージをしていなかった。(汗)」と思い出すのです。
あたしは、幼い時に、いつ両親に叱られるかと神経を張り詰めて生きてきた時代があります。
良く小さい子に「大きくなったら何になりたい?」などと大人はよく聞きますが、そんなとき子供はどんな自分になりたいかと想像しますよね。
でも、あたしは幼い時に家の中で絶えず緊張していました。
お母さんは、いつ不機嫌になるかわからなかったし、呼びかけても口をきいてくれないときが多かったのです。
お母さんは、耳が不自由で全く聞こえなかったわけではないのですが、良く聞こえなかったり具合が悪かったりがしょっちゅうでしたし、その上不機嫌だと何かの罰として口をきいてくれませんでした。
お母さんにはお母さんなりの理由はあったのでしょうが、子供のあたしから見ると、いつ不機嫌になってしまうかわからないので顔色ばかり窺っていました。
お父さんも、あたしだけのことでなく、弟たちが何かしたといっては叱っていましたから、とばっちりも考えて叱られないかと緊張していたのです。
振り返ってみると、子供の時からあたしは、今から先を想像することがあまりありませんでした。
今この時をどうやって無事に過ごすかだけが課題であって、何か月先とか大きくなったら何になりたいなど、欲しい将来をイメージすることがあまりありませんでした。
なので、大人の今になっても、あたしは、イメージしないと手に入らない良い将来をイメージすることをよく忘れるのです。
習慣になっていないからです。
どうなるかって?
何年も同じ時間が流れます。
仕事をして、ご飯を食べてテレビを見て。
の繰り返しがあたしの日常でした。
それでいい人もいるかもしれませんが、好奇心が服を着ているようなあたしが、心の隅っこのほうで窒息していました。
人生は、命の時間です。
ただ、毎日同じようにつまらなくてもそうでなくても、時間だけが流れすぎていく。
その時はいいけど、あとから見ると膨大な人生の無駄遣いです。
何もなさず、時だけが流れていき、人生のイベントを楽しむこともないのですから。
あたしは今でも、イメージすることで人生が進みそうだとわかってからも、習慣化がなかなかで、普通にイメージせずに毎日が終わることも日常茶飯事です。
時々、うぎゃ~‼またやっちまったぜ~‼
って、ひとりでギャーギャー騒いでます。
斎藤学氏(家族機能研究所 精神科医)の講演を聞いた時に、「アダルトチルドレンの女性に将来の自分を連れてきてみてくださいと言ったら、ハワイで医師の勉強をしている自分を連れてきました。その人は、その後ハワイで医師の勉強をしています。」というようなことを話されました。
イメージって、すごく大事なんです。
脳は、実際起こったこととイメージした事の区別がつかないとも言います。
だから、スポーツ選手のようにイメージトレーニングだけでも効果が上がりますし、欲しい結果をイメージしてつかみ取ることも可能なのです。
なんで、あたしもイメージするトレーニングを頑張ってやってきました。
どんな将来が欲しいのか考えてイメージします。
すぐに出てこなくても、やり続けます。
コツコツとしつこく考えて、自分の心にどんな未来が欲しいのか聞くんです。
願望達成の一つの方法として、入眠時に、うとうとするところが意識と潜在意識の境界がぼやけるあたりですから、イメーしながら眠りにつきます。
赤ちゃんや子供が眠りにつく頃、子守歌や言葉をかけると潜在意識に入りやすいタイミングです。
何日かですぐ結果が出るわけではありませんが、あたしは「超短期のイメージ」は手に入れているのですからこれから先も長期イメージをトレーニングしていきます。
数か月から半年ぐらいで、相当無理な将来設定でなければ手に入れられるかもですよ。
これで、社内ビリから社内一番の成績に輝いた方もいます。
ただなんですから、使わない手はありませんよね。
お得です。
ただし、自分にはそんな将来は無理、自分なんてなど、マイナスな気持ちが出てきたら【マインドフルネスタッピング(R)】で、外しておきます。
だって、強いマイナス思い込みは手に入れたい将来を邪魔するかもしれません。
とにかく、欲しい未来をよい感情とともに、わくわくと想像してみましょう。
ワクワクって、それだけでも楽しい感情ですよ。
あなたの、ワクワクの将来はなんですか
参考:【マインドフルネスタッピング(R)】一般社団法人イーモアマインドクリエーション協会
家族機能研究所:斎藤 学(精神科医) 著作「封印された叫び 心的外傷と記憶」講談社1999 他多数