男子って、暴力を振るうと怖いですよね。男子が怖くて結婚に踏み切れない人もいます。
あたしの父は、女の子でも、ある程度まではたたいて育てるという方針の人でした。あたしには二人弟がいたので、両親はこの弟たちの子育てに一生懸命でした。
その時にできた私の教育方針が、この子は叱るときにギュッと叱ると二度と同じことをしないからきつく叱るというものでした。まじ?迷惑~‼費用対効果なんて上げる必要無し
この𠮟り方がかなりヘビーで、父は仕事で帰りが遅いので、先に休んでいる私は突然寝床から引き出され家の外に出されます。しばらくすると、怒鳴られたり叩かれたりしたあと説教が始まり、「納得したか」と聞かれます。これが、大人の理屈ですから子供の私にわかるわけがありません。どうしたって、泣きじゃくり答えられなかったり、でもわからないとか出来ないとかいうと、わからないようならまた説教するの連続で、説教ワンセットに2時間近くはあったかと思います。
結局は、どうであろうが、納得するしか開放してくれないため子供のあたしはこの説教の理屈を飲み込むしかありませんでした。
普通母親が助けてくれると思いますか?いいえ、二人の教育方針は同じなので、助け舟なんてほとんどなくて子供のあたしには地獄のような時間でした。
とにかく、些細なことにでも怒りんぼ親父でしたから、子供ながらに家に人がいなくて留守番をしているとホッとしたものです。
あまけに、何で叱られるかわからず、どんな行動をしていればよいか安全なラインか全然わかりません。親の顔色を見る緊張の中で過ごした子供時代でした。
こうして、すっかり男の人が怖くなっていきました。
しかも、私は、感情の成長が止まってしまいました。無表情にもなります。何しろ、「おまえはすぐ泣く」といわれ、泣かなくなると「お前はロボットみたいだな」といわれました。感情なんてどこかに飛んで行ったのですね。なんてブラックな子供時代。
というわけで、男の人が怖いのだと自分でもわからないうちに、結婚が遠のいていきました。職場でも、なぜか男子だと後輩でも敬語を使いたくなっていたし、女子はそれぞれに別の個性がわかって別々の人だと思っているのに、男子については「ひとくくりで怖い男」と考えていたようです。
あたしの場合は、男子が怖いのだと思う感情まで自分でわからない、鈍感ちゃんになっていたんです。
弟達は父に叩かれたといっても、そんなに心の傷になったとは言って言いません。男子と女子の感じ方が違っているからです。
読者の中にお父さんがもしいたら、どうか女の子に怖い思いをさせないでください。大変かもしれないけど、何回もどこがいけないのか口で言ってあげてください。あ、でも、とんでもない説教にならないように。
そして、女の子でよかったね。かわいいね。と何度も言ってあげてください。つまり見たままそのままです。自己肯定になります。
優しく導いてあげてくださいね。