18で知り合い
付き合い始めた彼



1年経っても
2年経っても
仕事が終わればパチンコ屋
休みの日もパチンコ屋



そんな付き合いは
変わらずに続いていた



たまに大勝ちした時に
外食するくらいで
二人で旅行した記憶は……ない。



その頃は
自分が働いて貰った給料から
自分が遊ぶお金を出していた



入社して2年か3年の
私が高額な給料を
貰えるはずもなく



月末になると いつも苦しくなり 次の給料日を待ち侘びる……



それでも 彼との付き合いも パチンコも止めようとは思わなかった。



そんな日々を過ごしていた
20歳の時



中学からの親友に
「絶対に迷惑はかけないから、名前貸してくれないかな?」と泣き付かれた。



彼女は17歳で結婚し
すぐに出産した為



20歳のその時は
子育て中で働いてなかった


5歳上の旦那さんは真面目な人で きちんと仕事もしていたが



彼女は「子供って、お金がかかるのよ。生活費も大変だしね。支払いは私がするし、絶対迷惑はかけないから……」と。



私は……
何度か断ったものの
断り切れず



家族にも 彼にも 誰にも相談する事なく
「絶対迷惑はかけない」と泣きながら言った彼女の言葉を信じ 彼女に言われるまま私名義で借金をして お金を彼女に渡したのだ。



気付くべきだった……




彼女が私に泣き付いたのは彼女自身、すでにかなりの借金を抱えていて
彼女の名義では もう借りれなくなっていたことを。



そして……
この後 何年も
この借金が 私を苦しめることになることを。
18歳の時
職場の同僚に紹介された
一人の男性



同い年ということもあり
すぐに意気投合し
お互いの仕事が休みの日は一緒に過ごすことが多くなった。



「付き合おう」と
はっきり言われた記憶はないが



何度か一緒に過ごした後
男と女の関係になったような気がする。



その人は 趣味が
車・バイク・パチンコ……


お互いの仕事が終わると
待ち合わせて 二人でパチンコ屋に行き



閉店間際まで遊び
時々彼の家に泊まる……



そんな日を何度も繰り返すようになった。



二人でパチンコを打っても二人共出るとは限らないし


彼が打つ台は それまでの私が打っていた平台とは違い、CR機だったり スロットだったから



勝ちも大きく、負けも大きい……



それでも 彼と一緒に過ごしたい私は



彼と同じように CR機を打ち スロットも打つようになった。



当然 使う金額は多くなり

当時貰っていた給料は
車のローンと 母へ渡す少しの食費の他は
ほとんどを彼と一緒に行くパチンコの為に使うようになっていた。



休みの日
一緒に過ごしたいから「行くか?」って言われれば
ついて行ったし



パチンコ屋で 長い時間一緒にいるためには
打って玉を出さなくちゃいけない……



時々 びっくりする程
出る台に運よく座ると
数時間で 何万にもなる。


その興奮が忘れられずに
何度も足を運ぶ……



その頃から 確実に
「依存症」は私の心に
入り込んできたのだと思う


もちろん 私自身は
そんな自覚など全くなく



外泊が多くなり 金遣いが荒くなった娘を心配し
「その男とは付き合わない方がいいぞ」と 忠告する両親の言葉さえ 聞こうとしなくなっていた。
小学5年にして
ビギナーズラックを
経験した私。


でもその後は
普通の小学校生活を送り
中学生・高校生になっても


(パチンコしたい)なんて全然考えてなかった。



元々 母は父がパチンコに出かける度に


「パチンコなんて…」と
眉をひそめて吐き捨てるように言う人だったし


私は私で 友達と遊んだり高校生ともなれば
恋愛に夢中だったり…
普通の学生生活を過ごしていた。


18歳。
高校を卒業し 就職した私は 免許を取り 毎月の給料から支払うという約束で
ローンを組んで車を買った。


私の両親は 免許を持っていない。
当然 車もないので
私の運転する車は
買い物や ちょっとした
旅行などには 重宝されたものだ。


そのうち、休みの日になると、父が「お前 今日休みだろ?乗せてってくれよ」と…


向かった先は……パチンコ屋。


最初の頃は 父をパチンコ屋の駐車場に降ろし
私は買い物に行ったり
友達に逢いに行ったりして時間を見て 父を迎えに行って家に帰る…
そんな感じだった。


しばらく経つと、私も
(給料もらったばっかりだから…)と自分のお金で 少しずつパチンコをするようになった。
父と一緒の時もあれば
友達と一緒に行くときもある。


その頃よく打っていたのは一般台・平台と呼ばれる類の台で 勝っても負けてもあまり多額な駆け引きにはならなかったような気がする。



その頃は
お金が欲しいから パチンコをするわけじゃなく
賑やかなパチンコ屋の中で いろんな音を聞きながら 友達と過ごす時間が楽しかった……


平日は普通に働いて
休みの日には 友達と遊びたま~にパチンコ
そんな日々を過ごしていた。


そんな私の生活が
変わったのは 一人の男性と出会ってからかも知れない。


後に 彼氏となり 現在の夫となるその人は
出会ってからの私の人生に、大きな大きな影響を及ぼすことになる。