この瞬間が、居心地いいと思えた。
年末。家族で紅白をみながら、ゆっくり酒を飲む。それだけの時間。なんか、この感じがいいなと思った。自分たちは、たぶん結婚も子どもも周りと比べたら、早かった。その時期の周りの人たちは、働いたお金を全部自分に使って、行きたいところに行って、欲しいものを買って。そんな時期だったのかもしれない。少なくともそうみえてしまっていたと思う。時間はあるけどお金がない学生時代。お金はあるけど時間がない大人。その間の人生はなかった気もする。慌ただしい一年だった。長かった気もするし、あっという間だった気もする。でも今は、家族みんなが同じ空間にいて、それぞれ静かに年末を過ごしている。自分は酒をちびちび飲みながら、音楽を聴いて、少しほろ酔い。この時間が、すごく居心地いい。自分には、もったいないくらいだなと思った。いろいろあったし、きっとこれからもある。それでも。ああ、よかったな。今はそう思える。