少女はずいぶん長いこと闇の中を落下していた。
深い深い闇
まわりには誰もいない
少女はまだ落下し続けている。
底のない闇に吸い込まれていくように…
「誰か…タスケテ」


はっと目が覚める。
「夢か…」
でも……よかった、と喜んでもいられない。
現実だって夢と変わらないのだ。
深い絶望の闇に包まれていく。
もうわずかな光しか残っていない。
全て闇に包まれた時、私はどうなってしまうのだろう、とぼんやりした頭で考える。
「死ぬのかな…」
独り呟いてみる。
妙に現実味を帯びて聞こえて、背筋が寒くなった。

机の上の問題集の山をスクールバックにつめ、学校に出かける。
今日の朝ごはんは何の味もしなかった。
いつもの事だ。
ずしりと重い鞄は今の気持ちを表しているようだった。


《続く》