今日のお山 -宮城県の登山初心者による山登り感想文-

今日のお山 -宮城県の登山初心者による山登り感想文-

夏のスポーツやりません。冬のスポーツもやりません。
だけど、なぜか山登りはじめちゃった。

そんな天性の引きこもり人間だったわたしの山登り感想文

山ってけっこう楽しいヨ。うん。

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また泉ヶ岳に登ってきた。

泉ヶ岳が大好きなのか?と問われればそうではない。
お手軽なのだ。標高1200mで、家から車で40分。
登って下って2時間半もあれば十分に山登りを堪能できる。

とくに私のように朝寝坊大好き人間にとっては神の山だ。

休みの日の目覚まし音はできるだけ聞きたくないのが本音。
この日も朝4時のサッカーを見ようか大東岳にいこうか散々悩んだ挙句
自分の本能が目覚める意識に身をゆだねた結果、朝9時起きになった。
(単なる寝坊)

結局、サッカーも見れず、大東岳も厳しい時間となってしまった。
まぁ仕方がない。自分の体が寝たがっているのだから。

外を見ると雨雲もちらほら見え、結果として良かったかなとも思った。

しかし、しばらく体を動かしていないせいか体がウズウズする。
体というのは不思議なもので一度動かし始めると定期的に動かして
あげないとスッキリしない。

体のあらゆる細胞からなにか話しかけられているような感じがする。

まるでその感覚は、体の中でゆるキャラの顔をもったミトコンドリア
みたいなやつが「おい!グダってんじゃねーよ、動け動け!」
と囁きかけてくるような感じだ


こいつらは、体を動かし始めると何度かおれの頭の中に話しかけて
くるが、シカトを決め込むとそのうち「今日だりーからまったり
してようぜ」と言い始める。

特に冬なるとまったく話かけてこない。

「まったく勝手なやつらだ」と思う。


朝飯を食べた時点では、今日は行く予定はなかった。
でも、細胞がうるさいのでリクエストにこたえることにした。

時間はもう10時を過ぎている。
やはりここは神の山 泉ヶ岳にいくしかあるまい。

前日、そこそこ準備はしてあったのですぐに出発した。
出発して20分くらいするとやっぱり水滴がポツリポツリと
車のフロントガラスにはりついてくる。

「なんだ やっぱり雨かよ。失敗したかな」

そう思って引き返そうとしたが、アクセルはどんどん泉ヶ岳へ
むかって踏み続けている。

途中、水滴ではなくなっていて、泉ヶ岳についた
頃にはすっかり雨だった。

ただ、不思議と嫌な感じはしなかった。むしろ嬉しい感じさえ
する。なぜなら、駐車場がいつも見る風景とまったく違うもの
だったからだ。

いつもは駐車するところが無いほど車だらけの駐車場が
さすがにこの日は空きまくっていた。

「さすがにそうだよな。好き好んで雨の日に登るやついないよな~(笑)」


元来、人ができるだけ少ないほうが好きな性格なのだ。
わいわいしてるのは嫌いじゃない。
でも、その輪の中に入っていくのがあまり得意ではない・・・。

「ま、今日はすれ違う人もあまりいないし気楽だな」
と、かっぱは着ずに出発した。

視界はほとんどない。霧の濃いやつが水分となってポツポツ
と新調したばかりのサファリハットに打ち付ける。

登山道はまるで田植えの水田のようにグチャグチャだ。
泥は容赦なくゲイターにくっついてくる。

しばらくすると目の前におれの拳くらいのでかいカエルが現れた。
こんなでかいやつは小学生以来だ。

食用カエルだろか?

爬虫類についてはまったく無知だからそのくらいしか思い浮かばなかった。
ただ、サバイバルの本やテレビをみるとカエルをよく食べている印象がある。

これを食べるのか・・・と思うと罰ゲームにしか思えない。

魚を3枚におろしたり、肉を切ったりすることには何の感情も
出てこないのにカエルになるとどうも想像ができない。

だいたいどうやってさばくの? いやいや、丸焼きでしょ?
丸焼きでこれ食べるのか~? いやー無理だな・・・


そんな食べることばかりを想像していたからなのか、
カエルは逃げるように飛び跳ねて逃げていく。

「いやいや、捕まえないし、食べないから(苦笑)」

とつぶやきながら、カエルにさよならした。

途中、霧が濃くなって見える視界はまるでハリーポッターの
トロールがでてきそうな雰囲気である。

ただ、怖い感じはしない。

雨が葉っぱから葉っぱに落ちる音。
誰もいない森の中で両手を広げたときの一体感。
ウグイスの元気な泣き声。

ドラゴンボールの元気玉を出せるんじゃないかと思う。

途中、何人かとすれ違ったが、どうも今日は様子が違う。
いつもはおじちゃん、おあばちゃん達と多数すれ違うのだが。
今日に限っては若い女性が多い気がする。

今年に入っていくつか山を登ってきたが、山ガールなんてめったに
見ないので、こんなグチャグチャの雨の日にいるもんなんだと
ちょっと驚いた。


スタートしてから50分。

どうも今日は体調は万全ではないらしい。息があがり、呼吸も荒い。
やはり前日に酒を飲んでいるのが影響しているのかもしれない。

山頂付近までいった時点で前回のタイムより5分以上遅い。

山は競技ではないので、時間などさして問題ではないのだが
自分としては体力アップの目安として考えているのでちょっと
悔しかった。

山頂直下あたりで前に団体さんがいた。この頃、けっこう息も
あがりはじめ、急いで登りすぎたかなと思っていた。

しかし、団体さんのリーダーは容赦ない。

「後ろから人が来たので道あけてくださーい」

え?マジですか。自分、けっこういっぱいいっぱいで
そろそろ休憩しようかと思ってたんですが・・・

こうなったら上の人を追いぬくしかない。

「すいません。ありがとうございます。」
「にんにちはー」
「すいません。ありがとうございます。」
「にんにちはー」
「すいません。ありがとうございます。」
「にんにちはー」

心臓がバクバク。息ゼーゼー。
本当に言葉を発するのがしんどかった。

追いぬいたあとに休むとまたすれ違うことになるので、
それはそれで嫌なので、さらに登る。

休めばいいじゃい、と思う。たしかにそうだ。
でも、車もそうだけど、追い越したり追い越されたり
っていうのがあまり好きじゃない。


結局、休むこともなく山頂直下の砂利場へ到着。

景色は真っ白だ。南蔵王に登ったときと同じで
なにも見えない。

ま、こんな日もあるさ、と山頂を後にした。

下山したとき時間は3時。
昼から登ったのに本屋にもよれるし、温泉にも入っていける。

やっぱり泉ヶ岳は神の山だ。