こんばんは。

 

いつもたくさんのコメントやメッセージ、ありがとうございます。

お返事はなかなかできずにいるのですが、すべて拝見しております。

とても励みになっています。

 

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今日は、コメントでおすすめして頂いた本を読みました。

 

 

こちらです。

(リンクの貼り方が間違っていたらすみません)

 

 

私の死産する前の趣味のひとつが読書でした。

とくにミステリ小説が好きで、浅く広くいろいろ読み漁っていました。

(お気に入りは貴志祐介や我孫子武丸などちょっとブラックなものを書く作家さんです)

 

それが死産後なぜか文字を読むのがとても苦手になってしまいました。

たしかに意味のある文字列なのに、目で追っても頭で理解できないのです。

ネットのニュース記事などの短い文章はその限りではないのですが、小説や新聞の長い文章は途中で頭が混乱して、とても最後まで読みきれません。

 

 

だからこの本も読むのをためらっていました。

購入して届いてはいたのですが、なかなか手をつけられずにいたんです。

読んでも意味が理解できないかも…と二の足を踏んでいる状態でした。

 

 

でも、いつまでもこのままというわけにはいきませんよね。

リハビリになればいいなと思って読んでみました。

 

 

結果、大号泣してしまいました…。

 

 

内容は、流産・死産したお母さんたちの体験談をまじえながら、赤ちゃんがお腹にやってきた意味やメッセージについて触れるものとなっています。

スピリチュアルな印象を受けましたが特定の宗教に偏った観点ではないと思います。

レイアウト的に文字は小さくありませんし行間が詰まっていないので比較的読みやすいものでした。

分厚い本ではなく、文章量もそれほど多くなくて、早い人なら1時間もかからずに読めると思います。

 

最初にぱらぱらとページをめくって「読破するのにあんまり時間はかかりそうにないし、これならリハビリにちょうどいいかも」と思いました。

でも大間違いでした。

泣いてしまってなかなか先に進めないんです。

読んではティッシュで涙を拭き、また読んでは鼻をかみ…といった具合です。

 

泣きすぎて目が痛くなってしまって、半分しか読めませんでした。

続きはまた明日にします。

でも、途中まで読んだ感想を記しておきます。

 

 

 

 

読んでよかった。

 

私はぴよちゃんが自分のお腹に宿ってくれたことに意味なんてないと思っていました。

「赤ちゃんがみやこのお腹にきてくれたことには意味があったんだよ」とか「死んでしまったことにも意味があったんだよ」なんて慰めの言葉にすら、「知ったようなこと言わないで!」と勝手に傷ついていました。

死産直後の刺々した心ではそういった言葉を素直に受け取れなかったんですね。

「意味があるなら教えてよ。母親である私にすら意味なんてわからないのに、赤の他人のあなたに何がわかるの?」とすら思っていました。

 

でもこの本を読んで、考えを改めようかと感じ始めました。

ぴよちゃんが私と夫のもとへやってきてくれたのは、私たち夫婦を幸せにしてくれるためだったのかな…と思えそうです。

お腹の中で亡くなってしまったのも、未熟な私たちを成長させようとしてくれるからなのかもしれない。

自然とそんなふうに思えるようになるほど、この本の内容は優しくてあたたかかったです。

 

 

正直、私は妊娠出産にまつわるスピリチュアルな思考に対して少し懐疑的な立場にいました。

「赤ちゃんはママを選んでやってくる」といった類のものです。

完全に否定するわけではありませんが、信じているわけでもなく、「まぁそういう考え方もあるよね」程度の冷めた考えでした(すみません…)。

 

その立場をあっさり覆すのがこの本です。

死産という壮絶な体験を経て傷つき毛羽立ち刺々しくなった心が、優しく慰められます。

 

 

コメントでこの本をおすすめしてくださった皆さん。

素敵な本を教えてくださり、どうもありがとうございました。

 

私は知らなかったのですが、天使ママさんの間ではかなり有名な本のようです。

ご存知の方も多いかと思いますが、未読の方がいましたら、ぜひ読んでみてください。