ご心配おかけしてます。
あたたかいコメントやメッセージ、本当にありがとうございます。
お返事が遅れていてすみません。
あれから自分でも信じられないくらい落ち込んでしまいました。
友達のおめでた婚にショックを受けて、喜ばしいことなのにショックを受ける自分に嫌悪感を抱いて、どんどん深みへ…。
あまりに暗い顔をしていたようで、夫にも心配されました。
「何かあった?心配なことがあるなら言って」と優しく聞いてくれたんです。
だけど夫にもこればかりは打ち明けられませんでした。
幼馴染の妊娠がショックだなんてとても口に出せることじゃありません。
この一言では説明できない複雑な感情を「嫉妬深い」とか「僻んでる」とか思われてしまいそうで…(これも被害妄想ですが)。
なんだか男性には理解してもらえないような気がしてしまったんですね。
「ちょっと偏頭痛がするだけだよ」と言ってごまかしました。
でもやっぱり1人じゃ抱えきれないものです。
今日、義母と2人でお皿洗いをしていた時に聞いてしまいました。
「お義母さんは死産された時、どんな気持ちでしたか?」って。
義母の死産の話に私から触れるのは今日がはじめてでした。
本当はいろいろ聞いてみたかったけど、あまりこちらから触れるべき話題ではないと判断したから。
でも今日はこらえきれずに質問してしまったんです。
義母は「そりゃあ悲しかったよー」と笑って言いました。
義母はもう還暦を迎えた年齢です。
こうして笑いながら死産のことを話せるまでに、一体どれくらいの時間を要したんだろう…と思いました。
「もちろん赤ちゃんが死んじゃったのもつらかったけど、私はその後の方がつらかったな。
みやこちゃんは会ったことないけどさ、ばあちゃん(※義母にとってのお姑さん)が強烈な人だったのね。
『オマエが赤ちゃんを殺したんだぞ!』なんて平気で言う人でさぁ。
赤ちゃん亡くしていちばんつらいのは母親の私なのにさ、毎日『人殺し』とか『産めない嫁なんていらねぇ』とか『出てけ!』とか責められてね。
それもじいちゃん(※義母にとってのお舅さん)やお父さん(※私にとっての義父)のいない時に言うわけよ。
もうつらくてつらくて、ほんとに出てってやろうかと思ったよ」
義母の口から語られる壮絶な体験は、まるでドロドロした昼ドラの世界のようでした。
私だったら耐えられません。
出ていくどころか、自ら死を選んでしまうかもしれないとすら思いました。
「でも私も負けず嫌いだからね!
こんな嫌な人に負けるもんかって頑張ったのよ。
そんでやっと赤ちゃんできて、でも出てきてみたら女の子なもんだから、また『女なんていらねぇ、男を産め』『男を産んで一人前の嫁だ』ってそればっかりで、おめでとうの一言も言ってくれなくてさ。
私にとってはかわいい娘なのに、ばあちゃんはずっと冷たくて小遣いもくれないの。
『どこどこの嫁はちゃんと跡継ぎを産んで孝行者だ』なんてイヤミまで言ってくるんだよ。
もうほんとに頭にきたよ!」
聞いていて、私まで怒りを覚えました。
こんなひどいことがあっていいものかと思いました。
私は義祖母を知りません。
私が夫と結婚する直前に亡くなられたからです。
夫は結婚式での晴れ姿を見せてあげられなかったことを後悔していました。
「あと少し早かったらなぁ」と、たまにポツリと言います。
この家にお嫁に来たとき「私も義祖母に会ってみたかったな」と思いました。
夫のおばあちゃんがどんな人だったのか知りたかったからです。
いっしょにお茶をして他愛もないおしゃべりをしてみたかった。
でも今ではそうは思いません。
優しくて思いやりのある義母をわざとズタボロに傷つけるような人に会いたくない。
それに、義祖母にとっては曾孫かつ跡継ぎとなる男の子であるぴよちゃんを死産した私を、よく思うはずがないからです。
もし義祖母が今でも生きていたら…と想像してゾッとしました。
何を言われるかわかったものではありません。
「ひどすぎますね」と憤慨する私に、義母は「でしょ~!」と言って笑いました。
義母は本当に強い人です。
私だったら耐えられない逆境を越えてきた人なんだと改めて思いました。
義母の話を聞いたら元気をもらいました。
「これしきのことで落ち込んでちゃダメだな」と思うことができました。
Eちゃんの妊娠はおめでたいこと。
私の死産とはなんの関係もないこと。
報告を受けたときはショックを受けてしまったけど、それは妊娠出産に敏感になっている今だから、もうこればっかりは仕方ない。
あまり深く考えたら余計にドロドロもやもやしてしまうから考えないようにします。
100%祝福の気持ちで…というわけにはいかないけど。
でも、私なりにきちんとお祝いしようと思います。
やっぱりまだまだ一進一退です。
だけどそれも仕方ないこと。
自分なりのペースでやっていきます。