2024年10月11日

フビちゃんは笑顔で旅立ちました。


その手はいつまでも暖かかった。


両手の手の平を両胸にあてるいつものポーズ

もう握り返してはくれないけど、担当医師と看護師の方が時刻を告げてからも、彼の手の平はいつまでも暖かかった。


みやびちゃん、ごめんね。


お母様が微かにつぶやくと、息子の英寿くんがフビちゃんの髪をそっと撫でた。

本当は誰もが声をあげて泣きたいんだけど、みんな笑ってる


フビちゃん、泣かれるのが一番嫌なのをみんな知ってるから、無理して笑ってるんだね。


酸素チューブや点滴が外されて、やっと身体が自由になってからも、フビちゃんの手は暖かかった。


フービー、ありがと じゃあね


親子とは思えない英寿くんの言葉に、お母様が微笑んだ。その光景が可笑しくて、みんなでやっと笑う事ができた。


じゃあね


旅立つ数時間前、フビちゃんが私に言った最期の言葉。

お別れの言葉だけど、優しくて暖かいフビちゃんにはピッタリだよ。


ありがとう。じゃあね。



フビちゃんが、残したエンディングノート。

そこには友人知人宛、会社関係、そして前妻との間に生まれた、息子、英寿くん、娘、優桜ちゃんへのメッセージがびっしりと書き綴られてました。そして自分の死去後、葬儀、友人への告知まで細かく指示が書かれています。



今回、ブログという形ではありますが、主人の闘病と最期までを綴っていこうと思います。

特に、彼が最後に残したBlack-TrickのYouTube。

最終回をBUCK-TICK櫻井さんの一周忌、10月19日と決め、自身も闘病しておりましたが皆様も既にご存じの通り、あと一歩で彼は旅立ちました。

彼の意思を汲んで予定通りにYouTubeの動画を配信し、少し日が空きましたが、火葬は10月19日に執り行う事が出来ました。

葬儀、告別式は家族葬とさせて頂いたため、皆様にはお別れの機会も与えずに大変心苦しく感じておりますが、息子英寿、娘優桜、前妻とそのご家族、何よりも主人の強い希望でしたのでこのような形になりました。重ねてお詫び申し上げます。


これから、主人が残したエンディングノート、メモ、会話などを元に主人との思い出を振り返ろうと思います。

すこしでも主人に触れていただければ幸いです。


フビちゃん、ぜーんぶ書くから覚悟してね 笑