週末里親は、どうしても全体的な交流時間が短くなります。

人生の一時、ほんの少しの隙間を縫って、同じ時間を共有するものの、

またそれぞれの居場所へ帰っていく。

そんな生活からは、たくさんのエピソードは生まれないと思うのです。

 

養育里親をされている方々と比べると、接し方も接する時間も、

おそらく心持ちも全く別個のものだと思うので、とにかくネタが少ない。

そしてその分、悩みも惑いも少ない気がします。

成長全体を見据えた養育の在り方に、こうしてあげたら、ああしてあげたらと、

心を煩わされることも、気を張る必要もそんなにない気がします。

 

生きるのに必要な規則正しい生活、勉強、心のケアは全て施設が教えているので、

月1回の私たちの家での滞在中、

ちょっとくらい寝る時間が遅くても、我儘をそのまま聞き流しても、

その子の人生にマイナスになることはないという気楽さがあると思います。

 

むしろ、ほっとできるような場所を作ること、

我儘やありのままの姿を見せてもいい場所、自由にいられる場所、

そんなプラスな場所を提供することが、

週末里親に求められた役目なのかなと思っています。

 

・・・・・・あっ。

そう考えたら、自分の気持ちを優先して激怒してカリカリしていた私は、

週末里親失格の態度だったのかもしれませんね・・・・・(^-^;

 

 

モジモジ君と知り合って、この夏で5年。

いろいろありましたが、今は心を乱されることなく、仲良くやってます。

私たちが喜びそうなことをわざと言ったりして、ご機嫌を取ってきてる姿を見ると、

たった数年で大きく変わったなあと思います。

私の方が、全く変わらないまま成長しないまま、

過ぎてしまった日々でした。

 

それぞれの高齢の親たちの体調不良は年々増え、

介護を含めたこの先をどう乗り切るか、

その時の私の心と身体はどうなるのか、

様々な不安は尽きません。

 

そんな中で、今やすっかり落ち着いたモジモジ君と、

部活があることで、期せずしてめっきり少なくなった交流時間のおかげで、

親の介護のことと、週末里親としての活動、

何とかやりくりできそうな目安がついて、

ちょっとほっとしています。

 

モジモジ君との交流は、おそらく、あと2年弱。

高校生になったら、バイト漬けの生活になるようですから、

私たちと過ごす時間を捻出するのは、かなり難しくなると思います。

年末年始くらいは滞在しに来るかもしれませんが・・・・・・。

 

そうなった時に、私たちの家の事情もどうなっているか分かりませんが、

それでも何とか、細々と繋がっていたいと思っています。

モジモジ君が、私たちを必要とする限り・・・・・・。

 

 

高校卒業後、施設のお子さんが自立した時に。

私たちの家が、いつでも頼れる場所でありますように。

普段は全く連絡を取らなくても、

幸せな時や順調な時は、全くの音信不通でも。

何か困った時や辛い時に、安心して連絡取れる場所でありたい。

そんな存在でありたい。

 

週末里親を始めた時に、

私たち夫婦は、そんなことを考えていました。

 

これから、どうなっていくかは分かりませんが、

それでも数年前に思い描いた未来が、少しずつ近づいてきていることに、

ちょっと感慨深い二人です。

 

また大きな心境の変化や、状況の変化があれば、

突発的に書いていきたいとは思いますが、

ひとまずこれで、モジモジ君と私たちの物語は終わりになります。

 

 

ちなみに、今更ながらにこのブログのタイトルを見たら、

”養育里親(検討中)”との文字が・・・・・。

 

ブログを始めた頃、そんな思いもあったのですね。

これには夫婦で驚きました。

いや、すっかり忘れていたのですね・・・・・。

 

今は、親の体調があり、そちらに向かう余裕はなくなりました。

いろいろ越えて来て、私たちにとっては、

この”週末里親”という制度が、ちょうど良いように思えます。

 

それでも、ブログのタイトルはこのままにしておきたいと思います。

その時々、そう考えながら、いろいろな可能性を模索していた自分たちの気持ちを

ここに大切に残しておきたいと思います。

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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