一昨日行われたアイスリボンの東北福祉大学でのイベント興行。こういう特殊な興行が好きな週刊プロレスの松川記者が取材をしてくれたお蔭で大会内容をチェックすることが出来ました。ありがとうございます。

 

イベントプロレスって色んな形があります。これまでアイスリボンが行ってきた形式では、カーディーラーの表彰式や法人会の賀詞交換会での試合。これは他団体だと結婚式プロレスにあたるある種の余興試合。サンリオピューロランドや先日の山手線のようなエニウェアのストリートファイト。競輪場での協賛試合や岩槻のパチンコ店でのスポンサードマッチ等々・・・。

 

一口にイベント興行(お出かけプロレス)と言っても種類は様々です。そんな中一昨日行われたのはこれらとも異なるいわば『講演会プロレス』と言っても良いあまり他団体でも行わない形式の興行だったようでした。よく学校で体育館に生徒を集めて著名人が講演を行ったり、学校落語と言って何人かの噺家さんが出張落語を行ったりしてますが、そのプロレス版というもののようでした。講師は有限会社ネオプラス取締役藤本つかさ選手代表。協力・アイスリボンの選手の皆さんという感じですかね。

 

最初に挨拶と大学入学から現在までの経緯を話して(この辺りは東北福祉大学のHPにも掲載されています)、通常のお出かけプロレスのスタイルで選手の自己紹介からプロレス教室そして試合へと続き締めの講演へ。この講演内容が自身の学生時代を振り返りつつ現役学生にエールを送る感じで心を鷲掴みする内容でしたね。普段から何度も講演をしている経験があるからでしょうか、説得力がある言葉で伝えていました。

 

この日の大会は主に東北福祉大学の体育会系部活動をしている学生向けの興行として行われたもので、大竹榮副学長によると学内の会議のある日で授業が少なく学生もキャンパスに少ない日にも関わらず野球部・柔道部・ソフトボール部を中心に約500名の学生が集まったそうです。その中で沢山負けてこの日のメインで勝利出来たと語る取締役。試合やゼミやサークルでの体験を聞いてどう感じたのでしょうか。

 

センター試験で失敗し、なんとか現役で県内の教員免許が取得出来る大学がないかと探して二次募集で合格したという藤本つかさ取締役。でも楽しい学生時代だったと振り返ります。私も高校がそれに近いものでした。二次募集でなんとか合格していじめも経験しましたけど、思い返すと結構楽しかったですよ。自分達の学年だけは割りと教師も寛大で校内で飲酒・喫煙等の法に触れる事をしなければ何でもOKでしたから、今の時代ではとても書けない事もしていましたからね。

 

ちょっと話が逸れましたが、副学長はもっと多くの学生に見せたかったと日程がこの日しか組めなかった事を悔やみ来年も学内で検討して実施したいと語っていたようです。問題はアイスリボンのコラボって継続的に行われているのが少ない事です。サンリオも昨年が我闘雲舞、今年がアクトレスガールズですし(フェスタには招待されているようですが)、スポンサード興行を別とすれば今年前年から継続で開催されたのは京王閣競輪場と先日の山手線位です。スケジュールの問題はあると思うのですが、今回の興行も初めてプロレスを観る人が8割程だったそうです。勿論部活動に集中すれば当然の事ではあるのですけど、プロレスファンの裾野を広げる意味でも、そして学生に夢を伝える為にも継続的に行ってほしいと思います。

 

かつて世羅りさ選手が高校の同窓会記念事業として公式大会を開催したことがありました。今年も同窓会が協力する形で企画はされましたが西日本豪雨災害の影響で中止になってしまいましたが、出身高校や大学を公表している選手は何人かいます。アイスリボンの目標として47都道府県出身選手を集めて凱旋興行を行うというのがありますが、今回のように自分達が卒業した学校で公式・非公式に関わらず講演会形式の大会を行うというのも今後の目標に挙げても良いのではないでしょうか。それが可能な団体だと思いますし、通常のパッケージプランとは別に学校講演会興行プランというのを設定すれば出身校以外でも出来ますからもっと多くの人にプロレスでハッピーを伝えられると思います。そんな感想を持ったレポートでした。恐らくダイジェストが今日にも配信されるでしょうから楽しみにしたいと思います。