今回のアイスリボン道場マッチのメイン。セミもそうでしたが、横浜での“大御所アイス”と“ヤングアイス”の対抗戦の前哨戦。組合せ的にも横の線がしっかり組み合わされて注目度が高い対戦になりました。
◆第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
世羅りさ&宮城もち&〇藤田あかね (13分28秒 みかんでポン→片エビ固め) 松屋うの✕&直 DATE&つくし
ヤングが奇襲してスタートし、世羅をおでんばダッシュして先制しますが世羅もパワーで反撃します。ある程度試合を組み立てていたのは対抗戦に絡んでいないつくしでしたね。元々はうのと直が導火線となって対抗戦が行われる事になったのですが、その2人を上手く纏めていたように思えました。
当然うのと直も相手3人に食らいついて行きます。ただ相手のパワーが上回っていましたね。殆ど追い込む場面がなかったというか自分達の攻撃を仕掛けても跳ね返されてしまうような状況でしたね。終盤は対抗戦のきっかけになったあかねとうののマッチアップに。うのもスクールボーイの連発、腕十字、更にはつくしや直のアシストを受けあかねを投げつけますが3を取ることは出来ず。逆に世羅ともちのリバース連続攻撃からあかねが畳み掛けるような投げ捨て技の連発でうのを圧倒して“大御所アイス”が勝利しました。
確かにヤングアイスには勢いはあるのですが、それをチームとして形にする難しさを浮き彫りにした内容だったと思います。勿論今回の3人は普段組んでいないというチームワークの問題もあったかも知れませんが、むしろつくしはともかくうのと直の力の差を痛感させられる結果ではありましたね。一方であかねともちの中に世羅が入る事でどうなるのかと思われましたが、こちらはそれ程違和感がなかったです。いずれもパワータイプですから波状攻撃になるとインパクトは大きかったです。
座談会は不在の藤本つかさに代わり世羅がMCを担当。コメントの後で5日の対抗戦の組合せを決定しました。この件については次回詳しく書く事にします。そして他団体参戦情報を経てエンディングとなるのですが、もちとあかねがここで一悶着を起こします。実は試合でうのが腕十字に入った際にカットに入ったもちの鞭があかねに誤爆してしまったのです。これに関して座談会のコメントでもやりあっていたのですが、更にここでもとなり慌てた世羅が本部席にいた柊くるみに助けを求めるとリングに飛び込みラリアット一閃!ところが実はこの一悶着はくるみのちょっと遅れたバースデー祝いのドッキリでした。前にも書いたように3月の後楽園以来会場にも姿を表さなかった事で4月1日生まれのくるみのお祝いが延び延びになっていた分、派手な仕掛けでしたね。ところがここでバースデーケーキが2つリングに持ってきてしますミス。一旦くるみのお祝いをした後円陣が組まれ「プロレスでハッピー・・・」と言いかけたところでハッピーバースデーの大合唱。12日が誕生日でそれ以来の参戦だった千春リングアナのお祝いを行い、改めてみんなで締めました。
チームリーダー不在の中、119人と札止め寸前の観客を集めた興行。今回対抗戦というテーマを次のビックマッチに据えた事で特に若手が奮起してきた事で、かなり盛り上がった大会になったと思います。所属選手が多くゲスト(=エネミー)が参戦出来ない状況で団体の底力を上げていくにはこうやって若手が先輩に対して勝ちたいという意識を動機づけさせるのも大きいと思います。今回本来ならば『横浜プロレス祭り』と称した大会なのですから、他団体との交流ももっと行わなければならないのに敢えてそれを最小限にして対抗戦を行う意義。6月のエディオンアリーナ、8月の横浜文体に向けて団体力を上げる大切な対抗戦になると思っています。そんな対抗戦の組合せに関して次回触れたいと思います。