先週から立て続けにアイスリボンの大会をニコニコプロレスチャンネル(ニコプロ)で配信していて、その間公式大会がないのでぼんやりしがちですが次のビックマッチ・両国KFCホール大会が明後日に近づいてきました。

 

この試合のメインイベントで行われますのが、団体の最高峰のタイトル『ICEX∞選手権』のタイトルマッチ。王者・世羅りさに藤田あかねが初めて挑みます。

 

但しこの試合は通常と違いハードコアマッチで行われます。試合形式はTLC+凶器持込。間違えてもヘルシーバーガーではありません。テーブルとラダー(脚立)それにチェアー(椅子)でTLC。それにそれぞれが持参した凶器で使って戦います。TLCだからハードコアですが、これがもう少し危険なアイテムがあればデスマッチになるギリギリのラインと言ってもいいでしょう。

 

元々は昨年の大晦日に世羅がタイトル奪還を果たした際に「ハードコアでもデスマッチでもどんな形式でも挑戦を受ける」と語ったのを年初からハードコアでの海外挑戦を目標に掲げていたあかねが覚えていて、復帰してハードコアで2連勝そたタイミングで挑戦表明をして決まったものです。

 

2年前の今頃は蛍光灯デスマッチをやるかどうかで大議論がされていた団体ですから、当然この形式でのシングルのタイトルマッチは初めての開催。タッグで2度ある(2010年5月と2015年1月)と言ってもミックスマッチですし、『なんとなく危険と感じた場合反則とみなす』といった団体独特のハードコアリボンという形式で女子だけで且つデスマッチ一歩手前の形式で行うのは団体としても未知の領域になります。他団体でさえ昨秋に当時のJWPがドレスアップワイルドファイトとして行った程度でそれ以外はかなり以前まで遡らなけれなりません。この試合とて終盤までは時の挑戦者・中島安里紗は素手での対戦でした。

 

対戦する両者にはハードコアでの対戦に温度差があるようにも思えます。挑戦者のあかねがハードコアクイーンを目標にしている為かかなり気合いが入っています。昨日で期限切れになりましたがニコプロにゲスト出演した際にハードコアへの思いをたっぷり語っていましたし、今回の対戦カードの煽りVもそこに力を入れる内容。それに対して世羅は余裕があるのか、昨夜のニコプロでもあかねが差し入れの凶器を会場に忘れていってそれを見てしまった事を暴露。対策は出来ているようなニュアンスを見せていました。

 

この2人ハードコア&デスマッチにおいて多少流儀が違うように思えます。世羅は大日本プロレスの影響を大きく受けこれまでの対戦相手も大日本の所属もしくはレギュラー参戦選手が殆どです。それに対してあかねは佐々木貴選手のファンだったこと語るようにFREEDOMS絡みの対戦が殆ど。ただ昨日世羅がニコプロに出演した関係で大日本の後楽園ホール大会に売店要員で行っていますのでイメージトレーニングは出来ているかも知れません。

 

共にキャリア5年未満の女子選手がシングルで対戦すること自体が異例ですけど、それがタイトルマッチとなると超異例な事です。もっと世間一般に注目してほしいですし、夜にOZアカデミーの興行が同じ会場で行われますから是非尾崎魔弓社長以下OZの関係者には見てもらいたい試合だと思います。キャリアは少ないと言っても内容は濃いポテンシャルの高い試合をしてきていますから、残り2日大いに盛り上げていってほしいと思っています。

 

どうなるかの予想は当日の分析で改めて。