どうやら今日の小倉競馬は無事に開催されるようです。現地映像を観ても雲は低く垂れ込めるものの青空が一部見える部分もありまずのでまずは一安心といったところですが、明日の重賞競走『小倉記念』と新潟競馬の『レパードステークス』の前日発売は取り止めになっています。これから台風上陸という予報もありまだまだ予断は許さないところです。

その『小倉記念』。今年はJRA60周年記念のメモリアルレースの1つに選定されています。各競馬場1つずつ選ばれ、そのレースに相応しい名馬をファン投票で選んで当該レースの前のレースでメモリアルカップを開催されているのですが、小倉記念の代表馬として選ばれたのがメイショウカイドウ。

少なくとも10年未満の競馬ファンなら「アンタ誰?」という馬なのでしょう。JRA10の競馬場のメモリアルホースでG1レースを制してないのは2週間前の函館記念のエリモハリアーとこのメイショウカイドウだけです。

エリモハリアーは“函館の名優”のキャッチコピー通りに年に1度の古馬重賞『函館記念』を2005年から3連覇とG1レースでも成し遂げられない記録をハンディキャップレースで成し遂げたという『函館記念』の代表馬と言っても過言ではないのですが、メイショウカイドウは小倉競馬場の代表馬というべき馬でしょう。

『小倉記念』そのものは2004年と2005年に連覇しているだけですが、圧巻は2005年に春の『小倉大賞典』とこの当時今と違い中距離で行われていました『テレビ西日本賞北九州記念』と『小倉記念』を連勝した事でしょう。俗に“小倉3冠馬”と言われていますが、『北九州記念』が短距離レースになったのでこれからはレース方針が変わらない限りはまず生まれない記録だと思います。

まさしく“玄界灘の風雲児”の名の如く下級条件の頃からその殆どの勝ち星が小倉でのものという小倉キラーだったメイショウカイドウ。現在は小倉の功労馬として小倉競馬場の誘導馬になっています。恐らくエリモハリアー同様に明日はおめかしして馬場に登場してくれるでしょう。出来れば良い天気で適度な声援で讃えてあげて欲しいと思います。