共同生活が始まるまでは、
お互い一人暮らしをしていたので
基本的に物が2倍になりました。


冷蔵庫が2つ、炊飯器が2つ、
洗濯機が2つ……。


電化製品は2つあると邪魔なので、
どちらかを捨てたり、
一方は物置の中での冬眠を
お願いしたりという具合でした。



お兄はあまりものもちがよくないので、
食器類なんかは私が
持っていたものが大半です。


そんなある日、
スプーンを使おうと思い、
何本かある中から
一本を取り出したんですけど……、
あれ??






(実際の写真です)




妙に曲がってません??






これは私のものじゃない。







帰宅したお兄に尋ねたところ、
「俺のじゃない」






いいえ、あなたのです。



自覚がないようです。





「だって俺、スプーン曲げできんよ?」
「いつの間にできるようになったんかな?」
「もしかして魔法使いだったのか?」





この会話もほんと謎。




そしてこのスプーンの曲がりようは
未だに謎に包まれています。