このたび、業界誌『月刊不動産流通 2026年6月号』の特集「不動産業の『AI活用』」にて、弊社・株式会社宮永不動産の取り組みを取り上げていただきました。
この機会に、現場で感じている手応えと、これから描いている方向性を改めて整理してみたいと思います。
1. なぜ「AI活用」に取り組んでいるのか
不動産業務は、売買仲介・賃貸管理・リフォーム・相続相談まで多岐にわたり、一件ごとにスピードと精度の両方が求められます。 一方で、現場には次のような課題が長く残っていました。
- 営業の判断基準が私や一部のベテランの頭の中にしかない
- 接客品質が担当者の経験値に左右される
- 情報発信や顧客対応のデジタル化が他業界より遅れがち
この「属人化」と「デジタル化の遅れ」を、AIで少しずつ解きほぐしていく――それが出発点です。
2. 取り組みの3つの柱
現在進めている主な施策は次の3つです。
3. 営業マニュアルを「AIと一緒に作り込む」
これまで私自身、「自分でも感覚で理解しているだけで、営業スタッフに何を求めているのかをはっきり言語化できていなかった」――という反省がありました。
そこで、AIに自分の考えを読み込ませ、対話を重ねながら営業マニュアルを言語化しています。 AIを単なる文章生成ツールとして使うのではなく、「もう一人の自分」として問いを返してもらうことで、自分でも気づかなかった判断基準が浮かび上がってくる感覚があります。
完成したマニュアルは人事評価シートとも連動させ、「営業に求められるスキル」として共有していく予定です。
4. AIロープレ ― 想定顧客を相手に練習する
特に手応えを感じているのがAIロープレです。
- 想定顧客のキャラクター(家族構成、予算感、性格、こだわりなど)をAIで生成
- 営業担当はそのAI顧客を相手に、実際の接客フローでロールプレイ
- 終了後、AIから改善ポイントのフィードバックを受け取る
まだ試行段階ですが、AI音声を組み合わせれば、より現場感覚に近づけられる手応えがあります。 ベテランの「勘」に近い感覚を、若手が反復して学べる場をつくれるのがAIロープレの価値だと考えています。
5. これからの方向性 ― 効率化の先にある「業務変革」
今のAI活用は、まだ業務効率化の補助ツールの域を出ていません。 これからは、AIを前提として業務そのものを設計し直すことを目指しています。
- 営業担当の時間を、人にしかできない接客と意思決定に集中させる
- 顧客一人ひとりに合わせた丁寧な提案を、無理なく標準化する
- 地方の不動産会社でも、より多くの顧客とつながれる仕組みをつくる
「AIに任せて、人はもっと本質的な仕事をする」――そんな働き方を、現場から少しずつ形にしていきたいと思います。
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📖 掲載誌:月刊不動産流通 2026年6月号 特集「不動産業の『AI活用』」




