骨ホルモンは今世界中の研究者が大注目している新物質。骨を上手に刺激すると骨から大量に放出され全身に運ばれ、脳や肝臓、膵臓、腎臓など、様々な臓器を活性化される事が解って来ました。

 

逆に骨ホルモンが少ない人は、糖尿病や動脈硬化などを引き起こす可能性があるので要注意!なのです。

 

そこで、骨を効率よく刺激して骨ホルモンを放出させるワザを紹介解説します。

 

名付けて「カカト落とし」。 いつでもどこでも手軽に行えるこの方法で、特に血糖値が気になっている人には超オススメです! 1日1分の新習慣で、骨密度も増し、カラダを丸ごと若返らせる!

 

骨ホルモンと血糖値の密接な関係

血液中の骨ホルモン(オステオカルシン)の量が少ない人は、血糖値が高い傾向にある事が判りました。

その理由は解明されてはいませんが、研究によると、『蛋白質の糖化』という現象が大きく関わっているらしいと考えられています。

 

糖は蛋白質と非常に反応し易い性質を持っており、血液中の糖が多い状態が続くと、細胞などを構成する蛋白質に糖が着いてしまう「糖化」という現象が起こります。

 

骨の中にも勿論多くの蛋白質が在りますが、糖化した蛋白質は本来の働きが出来なくなり、骨ホルモンの働きも鈍ってしまうのではないかというのが専門家による説です。

 

高血糖が骨ホルモンを減らし、それが更に高血糖を加速させるという負の循環。これを断ち切るのが運動であり、ご紹介する骨を刺激する『カカト落とし』もその一つです。

 

カカト落としのポイント

カカト落としは、骨に体重と動きによる加速度をかけた負荷を加え、体全体の骨に効率よく刺激を加える事が目的です。

 

※注意!膝など関節に疾患がある人、すでに骨粗鬆症の診断を受けている人、ご高齢の人等は 運動を行う前に、医師にご相談下さい。 また、転倒の恐れがある場合は行わないでください。

 

ポイント

1) 姿勢をよくして、ゆっくり大きく真上に伸び上がり、

ストーンと一気にカカトを落とす

カカトから頭までが一直線になって動く事で、骨全体に負荷をかける事が出来ます。

頭の上から見えない糸で釣り下げられているイメージで大きく真上に伸び上がり。

 

2)1日30回以上が目標!

筋トレや有酸素運動よりも体への負担が少ないのが特徴ですが、最初は無理せず楽にできる回数で構いません。また必ずしも連続で行う必要はないので、空いた時間にちょこちょこと行い、1日の合計が30回以上を目指しましょう。慣れたら回数を増やしても構いませんが、1日に多くやるよりも毎日継続することの方が重要です。

 

3) 血糖値が高めの人にお薦め

現在はオステオカルシンの血中濃度を測定する事はできませんので、自分の骨ホルモンが多いのか少ないのかは、判りませんが、 上記の様に血糖値が高めの人はすでに骨ホルモンが少なくなっている可能性がありますので、運動と共に「カカト落とし」の様な骨への刺激がお薦めです。

 

4)骨密度を増します。 将来的に骨粗鬆症を予防し、骨を丈夫にします。

 

                                      NHKガッテンより