http://drinkwire.liquor.com/post/the-secret-past-of-molecular-mixingaccording-to-mixellany
こちらの英字サイトに非常に興味深い記事があったので翻訳してみました。
誤訳があるかもしれませんが大筋は通じると思います。
著作権上問題生じたら即座にこの記事は削除させていただきますのでご連絡下さい。
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↓ここから翻訳引用↓
分子ミクソロジーはカクテル・トレンドの坩堝です。それは常にミックス技術の最前線です。先駆的な新しいコンセプトは、構成要素の限界点を試し、フレーバーを混ぜる新しい方法を工夫することによって生まれます。しかしながら、それは新しいことではないのです。シカゴの新聞記事によると、シカゴバーが丸いロックアイスで顧客を驚かせたという記述があります。この記事では、バーはまた氷の希釈を調整するために、完璧な2インチのキューブアイスを使用しているとも書かれています。この記事は1世紀前、1898年のものです。
注目すべきモレキュラーミントジュレップがあります。
ウイスキーをミントと共に再蒸留したクリア・ミント・ウイスキー。
水にミントを入れて作ったミント・ハイドロゾル。
サフランをシェリーに10-12日間浸漬させた後サフランを濾して同じ量の砂糖を溶かして作ったサフラン・シェリー・シロップ。
これらをクリア・ミント・ウイスキーとミント・ハイドロゾルをビルドし、サフラン・シェリー・シロップでクラシカルな色合いと素晴らしい味わいを加えたドリンクです。
このレシピについて本当に注目すべき点は、ダブリンの本(1753年出版)に記載されたバリエーションの一つ、というところです。
ジェリーショットのことを今日のバーテンダーの殆どは、近代的な嫌悪物と見なしています。しかし殆どのバーテンダーはオリジナルは1840年代のシェフ、Alexis Benoit Soyerが発明したレシピということを知りません。プロフェッサー・ジェリー・トーマスはSoyerの作品に非常に魅了され、1862年の彼のバーテンダーズガイド、あるいはHow to Mix Drinksの少なくとも半分のレシピは、Soyer au ChampagneなどSoyerのレシピです。ジェリー・トーマスはSoyerのためにロンドンで働こうとしましたが、叶いませんでした。トーマスの歩んだ道はCremorne Pleasure GardensのAmerican Bowling Saloonで終わりました。
ジェリーショットは簡単に提供できますが、アルコールを感じにくいので飲み手がアルコールを過剰に摂取しないようにバーテンダーは注意が必要です。しかし「責任あるサービス」でさえ新しいものではありません。ジェリー・トーマスはこうも述べています。「パンチの強さはゼラチンと混ざることにより巧みに隠されている。多くの人々、特に女性は、大量に摂取すると夕食後にはふさわしくないワルツやカドリーユを踊る誘惑にかられてしまう」あなたのゲストがカドリーユを踊りたくない場合は、これを念頭に置いておいて下さい。
あなたはどのくらい早く飲み物を沸騰させることができますか。1杯の水をボイルするためには、電子レンジでは1分もかかります。ケトルや釜は沸騰させることはできますが、溶け込んでいる酸素を枯渇させて味を平坦にしてしまいます。昔のバーテンダーは、ロガーヘッド(先端についた鉄のボールを熱して使う昔の工具)を使って5秒で飲み物を沸騰させていました。そしてこの急速な温度上昇は、独特の風味を与えます。当時のホットドリンク、今日でもまだ作られているホットドリンクにはそのフレーバーが悲しむべきことに失われてしまっています。
ロガーヘッドは独自に設計された暖炉器具です。それはファイヤーポーカーという誤った名前でeBayに出品されています。今のものと比べてハンドルは短く、鋭い点ではなく大きな塊です。金属の塊は熱を多く貯めこむことができます。赤くなるまで暖炉に入れておきます。飲み物にはいれないでください。液体が急速に膨張し、吹き出し、バーテンダーにかかりカップが空になってしまいます。中に入れるのではなく、液面に触れさせてください。その後ゆっくりと落とし、5カウントで底まで沈めます。飲み物は沸騰するだけでなく、液体中の糖がカラメル化し、カーボンのテクスチャーが加わり、ユニークで伝統的な正しい風味を飲み物に与えます。
カクテルのエイジングには、怒りすら覚えます。バーという所は、チャーやトーストのコンディションが大きな違いを生み出すことをすでに発見しています。New and Improved Bartenders Manual(1882)の著者Harry Johnsonを誇りに思います。彼はすべての良識あるバーテンダーは、樽の中でどのような変化をもたらすのかを知っていなければならないと感じたのです。彼は多くのスピリッツがボトルに入れられて販売されていると嘆いていました。ジェリー・トーマスはボトリングカクテルを提唱しました。今日の多くの偉大なバーテンダーが実証したように、プレミックスしたドリンクが瓶内で成熟することは間違いありません。バーテンディングの歴史を持つ別の巨人Leo Engelは、彼のパンチをボトリングし、時間の経過とともにどれほどうまくいったのかを述べています。
最近ではドライシェイクのようなモレキュラーテクニックが見受けられますが、氷と違い、カクテルシェーカーは殆どの人が想像するよりも長い歴史を持っています。アメリカのシェーカーの特許が、シェーカーが発明された時期を示すものとして頻繁に引用されますが、アメリカに先行してその数世紀前から既にあったのです。ダブルバレルドビーカーという意味の”doppelfosbecher”は、同じサイズのティンが、シームレスにフィットしました。これは15世紀のドイツのタバーンでは一般的でした。彼らが使用していたスローイングという技術は20世紀初頭に失われますが、現在は戻ってきています。スローイングはシェイクよりもエアレーション効果が良く、ステアのような透明感が得られます。1895年頃、古いニューヨークのバーテンダーが、若い同僚がスローイングをせずにシェイクをしているのを耳にし、それをプロフェッショナルの死と呼びました。
ミクソロジーという言葉でさえ、長い歴史を持っています。Webster’s Dictionaryは1948年に初めて「ミクソロジー」が使用されたと主張していますが、1872年までその言葉の追跡は遡れます。
古い本や新聞には、より多くの素晴らしいモレキュラーの発見があります。将来を作っていく次の世代のバーテンダーのために、彼らは過去に待っています。彼らは無料のアーカイブなどを介して発見することができます。これらは新しい発明ではないかもしれませんが、発見は歴史の中にあります。今日のミクソロジストを待つ無数の新しいアイディアがあるのは間違いありません。
↑ここまで翻訳引用↑
まとめると
・丸氷、氷のサイズを均一化し希釈を制御する技術は1898年のシカゴのバーにはあった
・再蒸留で作ったクリアミントウイスキー、ミントハイドロゾル、サフランインフュージョンシェリーシロップ、これらを使ったモレキュラーミントジュレップは1753年のダブリンの本にのっている
・ジェリーショットは1840年代のシェフが考案したレシピ
・昔のバーテンダーはロガーヘッドという先端に鉄球のついが器具を用いてホットカクテルを作っていた
そうすることにより糖分がカラメル化し独特の風味が与えられる
・ドライシェイクは新しい技術ではない、なぜなら氷の発明よりシェーカーの歴史のほうが長いから
・シェーカーは15世紀のドイツのタバーンにその原型があった
・彼らは今もてはやされているスローイングを行っていた
・ミクソロジーという言葉は1872年まで遡れる