晩ご飯の後、父が居間で横になったまま寝てしまった。

今日は初めての経験だっもんね
お風呂が沸いたら、ちゃんと起きてくださいよ

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今日は私も大忙しだった。幸い(?)会社が業績不振で休業だったので、丸1日使って動ける。

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午前9時 私の病院、睡眠導入剤を貰いに行く。

「睡眠導入剤(ハルシオン)だけでは不安だが、夜に病院から呼び出される可能性もあるので、強い睡眠薬は使えない」と言うと、精神安定の漢方薬を処方してくれた。

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午前11時 母が入院している病院、認定調査の立ち会い。

地域包括支援センターから調査員の方が見えて、介護保険申請に向けての認定調査に立ち会う。母自身と母と生活を共にしている家族への聞き取り調査。

調査の内容は、身体の状態(歩行、自力で起き上がれるか等)が中心。メンタル不安定な私がよほど心配だったのだろう、弟が仕事半休して付き添ってくれた。

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午後3時 母退院に向けて最低限必要な介護を、父と一緒に看護師さんから習う。父も私も介護は初めての経験だ。

本日は、体位の替え方。1人が身体を起こしている間に、もう1人がシーツやパジャマのシワを伸ばす。シワは皮膚を圧迫し、床ずれの原因になるそうだ。

しかしこの作業、2人がかりで3時間おきに行わなければならない。3時間おきって、24時間÷3時間=8回/1日?しかも2人がかりって、交代して寝る暇もない。

更に今後、オムツ替えや口腔ケアも学ばなければならない。病院は我々の不安などお構いなしに、無情にも勉強会のスケジュールをガンガン組んでくる。

私は仕事をしているので、時間の融通が効くのは父1人。しかし父は79歳だ、本当に出来るのか?

いや、父1人では絶対に無理だ。

このペースでは、私も仕事を休まなければ間に合わない。介護休業も考えたが、基本給が低いので給付金だけでは生活出来ない。

仕事を続けながら、介護もしなければならない。
時間もお金も足らない。

何よりも、私の覚悟が足らない。

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母は我々の練習台にされて、ちょっと不機嫌。冷たい炭酸水が飲みたいと言うので、せめてものお詫びにと売店に買いに走る。

ちゃんと練習して完璧に出来る様になるまで、もう少し付き合ってくださいよ。

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我が家は決して裕福な家庭ではない。かと言って、生活保護に頼れるレベルでもない。誰からの助けも得られない、一番厄介な中間層。毎日介護ヘルパーなんて入れられない。

「介護は1人で抱え込まないで」と言われるが、社会は経済弱者には冷たい。結局は誰も助けてはくれない。