今日は夫には申し訳ないけれど
どうしても行きたい所があったので行って来ました。

明日で閉館のシネマライズです。

渋谷の若者が行き交うエリアに
銀色のカーテンが特徴の建物
{5372A40F-5C02-421B-B837-F52FECA990CC:01}

美術館のようで
独特な存在感で
初めて見た私は胸が躍りました。

元々映画大好きなんですが
映画好き歴を見直してみると...

ハリウッド映画を経て
「ニュー・シネマ・パラダイス」を観て
映画って色んな国で作られていることを初めて知り
そこから映画雑食人生が始まりました。

田舎育ちなので
映画館などなく
レンタル屋さんでビデオを借りまくっていました。

ちょっと遠い映画館で映画を観たりもしましたが
映画館自体に思い入れなどは特にありませんでしたが
上京して変わったきっかけ
それがシネマライズでした。

映画を観に行く
それだけでは済まないものがシネマライズにあります。

北川原温によるこの素晴らしい建築物がそうさせたし
上映される映画が独特な作品ばかり。

度肝を抜かれたレオス・カラックスの作品も上映されました。

映画の内容だけでなく
その時の自分の状態や
そこでの雰囲気など覚えているし
渋谷のポップカルチャーに大きな影響も与えていたし
ミニシアターの革命児として君臨していました。

上映される映画は
私達に様々な機会を与えてくれたと思います。

上映作品を通じて
芸術や音楽
色んな国の歴史や習慣などや
私達に考える機会を与えてくれたり
ただの娯楽では留まらず
教養にもつながったと思います。

スタッフとしてお世話になった時もありましたが
本当にあそこで働けて良かったと思っています。

いつまでも在り続けると思っていたので
なくなるのはとても悲しい。

あの空間はどうやっても再現などできないと思うし
包まれるような造りの椅子に座って
上質な映画を観ることができる映画館は日本にどれだけ残っているのだろうと思うと切ないです。

でも
ありがとうシネマライズ
さよなら
{947AB58E-321C-467D-A3ED-C29C96A7462D:01}