日比谷公園の大規模改修工事がすでに始まっていると友達から聞き
とりあえず行ってみようと出かけたのですが
やはり行ってみて良かったです。
又聞きの又聞きはモヤモヤするだけだったので。
そもそもこの工事がどんなものなのか
分からない所が分からない状態だったのが
実際に歩いてみて、分からない所が分かるかも、
という状況になったので。(←意味分かりますか?)
どんな事でも自分で行き自分の目で見ることが大事だと
今さらながら感じましたわ。
実際に工事を見たのは大噴水の先のフェンスの隙間だけですが
それを見たことで臨場感を持って、ゆっくり
東京都建設局の「日比谷公園再整備計画」などを読むことになりました。
この工事については今回のお散歩の最後に
自分なりの想いをまとめようと思います。
昨日も書きましたが学生のころ
日比谷図書館には数えきれないほど通い
顔見知りになった司書さんに卒論の相談までしました。
でもその背後に広がる公園には全く足を踏み入れることはなく
どこで、いつどんな花が咲いているか
どんな遺構が置いてあるのかなどの興味は全然ないまま時が過ぎました。
ブログを始めてお散歩でやってきて
こんな場所だったのか、とビックリ!
それからおよそ十年近くが経ちました。
今回、公園の中を一回りしてみて
何も知らなかった自分が、驚いたり不思議がったりしながら
江戸から東京へ変わっていく時間を味わっていたのだと
改めて思いました。
この公園で、ずいぶん色々なことを教えて貰ったみたいです。
そんな想いを今日の記事にまとめました。
日比谷公会堂を見てからまた公園の中へ入り
紫陽花の小径を歩きました。
3年前の画像を見たら、やっぱりここを歩き
同じ花を同じ角度から写していました。
…ぜ~んぜん覚えていないんですけど
そろそろ色変わりし始めた紫陽花たち。
ここから大きな石を並べて置いてある小径へ。
ここに限らず、公園内あちこちに大きな石が無造作に置いてあり
最初の頃はこれが不思議で
これは何?どこから来たの?なぜここにあるの?
と思いながら歩いていました。
お散歩を始めた頃は、この場所が昔はどういう場所だったのか
そもそも江戸時代についても明治維新についても
教科書を斜め読みしたくらいの知識しかなくて
「公園」という場所も綺麗な花壇があって
休憩できるベンチがある場所くらいに思っていましたから
大きな石が無造作に置いてある(放置されてる)のが不思議でした。
この石たちが維新以降、解体された武家屋敷や見附の石垣だったと
今では分かりましたけれど。
かつては大きな役割を担った石たち。
この石を調べていくうちに
この辺が江戸時代以前は日比谷入り江という海に繋がった湿地帯だった事や
江戸の町づくりの中で掘られた濠や上水を知り
そこを辿って隅田川まで行っちゃったり
ずいぶん色々教えて貰いました。
それでいつの間にか石好きになっていたんですわ。
雲形池 鶴の噴水も久しぶり。
紫陽花越しに見た鶴の噴水
池の畔で鳩と雀のツーショット♪
ここにも無造作に置かれた古い石。
鳩も雀も人を避けるどころか期待を込めて寄って来ます。
ここでお弁当を食べる人が多いので
おねだりモードを会得しているらしい。
ゴメンね、何も持っていないの。
反対側へ回って見た鶴の噴水。
児童公園のベンチ
自由の像を後ろから見たところ。
日比谷ミッドタウンに何か合図を送ってる!?
祝田門の門柱
この錆び色、好きなんです。
最近になって気づいたのですが
この形や色は西早稲田の学習院女子大学の門柱によく似ています。
そちらは有形文化財に指定されていますが
明治期に流行った和洋折衷デザインなのかもしれません。
こんな風に歩いてみると
過去の私がひょっこり顔を出したりして
思いがけないお散歩になりました。
それからもう一か所歩いた場所があるので
この続きはまた明日ね