このところ日に日に気温が下がり

月曜日の朝、家を出るには一大決心が必要!

暑いときにも一大決心が必要なので

つまりいつも第一歩が重い私ですが・・・

駅に向かう人の群れは誰も無口で

波音だけが聞こえない東京海峡冬景色波


私を含め通勤客は皆、

週の始めから相変わらずの無表情。

出来るだけ人と無駄な接触は避けて

(満員なのでムリではありますが)

速やかに効率よく目的地に着きたいのです。

でも、だからといって周りを見ていないわけではなく

お年寄りや妊婦が乗ってくると

サッと素早く席を譲ります。

先日は私と少し離れたところで具合が悪くなった人がいて

駅に着くと、周りの人が協力して様子をみたり

駅員を探したり・・・

一瞬のムダもなく行動していました。

つまり皆、無表情でありながら

自分の周りに何が起きているのか

無意識に身に付いたレーダーを張り巡らせて

常に探知しているのです。


    *☆*:;;;:*☆*:;;;:


私が通勤に利用しているのは地下鉄・東京メトロ。

他の電車と比較はできないものの

その車内アナウンスは聞き慣れているとはいえ

過不足のない情報を、臨機応変に分かりやすい口調で伝えていて

私的には、高感度MAXです。

寒くなると乗客は厚着になるので

このところ、俗にいう「着膨れラッシュ」ってやつで

毎日数分の遅れが出ていますが

さすがに車内アナウンスでは、そうは言わず


「お急ぎのところ、まことに申し訳ございませんが

ただいま、車内混雑のため5分の遅れがでております」


ここで焦っても仕方が無いので

「まあ、その程度ならしょうがないわ」

と聞き流す毎日です。


     *☆*:;;;:*☆*:;;;:


今朝も似たようなアナウンスを聞き流しながら

某駅に着いたとき・・・

いつもと変わらぬ口調でアナウンスが流れました。


「ただいま車内混雑のため8分の遅れがでておりますが

当駅ホームに係員がいないため発車することができません。

係員が到着するまで、しばらくお待ち下さい。

お急ぎのところ、まことに申し訳ございません」



   え、えええええ~???


ここはどこ?

私はだ~れ??

某駅とは国家公務員などが多数乗降する、

いわば都心の中枢部であります。

そのホームに、ラッシュ時に駅員がいないって?

なにそれなにそれなにそれ・・・

どーしたっていうの?


たとえ陽が西から登ってもこれほどビックリしないかも!

しかし・・・

上に書いた言葉は私のココロの叫びであり

うわべは相変わらず無表情に立ちつくしているだけ!

周りの人たちも同じようにビクとも反応を表さない。

その後、およそ1分後くらいに、またアナウンス。


「お急ぎのところ待たせしてまことに申し訳ありません。

係員が当ホームに到着いたしましたので

これより発車いたします。」


そして何事も無かったように電車は滑り出しました。

その間、誰一人視線さえ上げず

こんなことは日常茶飯事、

当たり前といった風情・・・


でも、私には分かる!!!

皆、内心は驚愕してるってことが(@_@)

だって今まで一度もこんなこと無かったもん。


アナウンスといい乗客といい

日本人はスゴいなあロケット

と内心の感動は押し隠しつつ

職場に向かった今日の私です。



空をみる人

   通りすがりの花屋さん

もう春の花がいっぱい並んでいました音譜