去年、大震災のあと
不安と悲しみとやり場のない憤りで
ザワザワと心が騒ぎ、ひと月くらいは
一体どう過ごしていたのか?
後になっても思い出せないパニック状態でした。
そんな私たちを力づけてくれたのは
春の訪れとともに元気良く芽吹いた草木。
何があっても季節が巡ってくると迷うことなく
芽を出し、葉を広げ、花を咲かせる力強さに
勇気を貰った気分です。
テレビのニュースで
被災した方々が、お花見をしたのを見て
その眩しそうな視線に胸が熱くなりました。
大自然に傷つけられ、また大自然に元気づけられ・・・
私たちもまた自然の一部だと教えられました。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:
ところが・・・
うんざりするような暑さがダラダラ続いた後、
ようやく秋めいてきた頃から、
草木の様子が何かいつもと違う
紅葉の時期になっても都心の銀杏もモミジも色を変えず
毎年11月中旬から12月初旬まで開かれる
神宮外苑の銀杏祭りも、今年はイマイチ盛り上がらず。。
街路樹のマロニエも葉をつけたまま年を越しました。
以前テレビのドキュメンタリーで
白神山地のブナ原生林の四季を見たのですが
木々が秋に葉を落とすには、
大変なエネルギーが必要なのだとか。
古木は力が弱いので、
初雪までに葉を落とせないと雪の重みで倒れてしまう。
つまり、葉を落とせないと命もそこまで!
都心の木々は雪の心配はないものの
葉を落としていない街路樹が多いのは
木が弱っているのでは?
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芝公園横の東照宮にある大銀杏も気になって
秋から何度も見に行ったのですが
例年なら、威風堂々
金色に変身した雄姿を見せてくれるのに
今年はずっと青と黄色のマダラ模様のまま
先端の葉は青いのに、もう干からびているように見えました。
その後、暮れの忙しさにまぎれて忘れてましたが
今日は午後から時雨れて、明日は東京も雪になるとか。
近くまで行ったついでに様子を見てこよう!
日比谷通りに面した銀杏はやっぱり葉を付けたまま!
遠くから見ると白っぽい葉が、まるで冬の花のようです。
公園内の木
手前の木はぎっしり枯葉を付けたまま立ちつくしてる
まるで立ち枯れたようです。
大銀杏の枝
この木は、何度トライしても
まだ私にちゃんと撮影させてくれません
(自分の稚拙さをタナに上げてますけど)
でも梢には瀕死の蝶の羽のように
破れた枯葉が、たくさんしがみ付いていました。
大銀杏の根元は撮影許可が下りたらしく(^^ゞ
未だに落ち葉が積もっています。
枯葉がどれも小さい!
東照宮の敷地の奥に白い木々が見えたので見に行ってみました。
枝にふわりと小さな塊が・・・
一足早く雪化粧したような木々
「十月桜」という札が付いていました。
花の盛りを過ぎたのか
所々茶色くなっているのが残念!
ひっそりと物静かな花でした。
ロウバイ(蝋梅?)という札がありました。
黄色い小さな花が付いてます。
多分「飯桐(イイギリ)」という木だと思います。
公園内に群生している水仙
可憐な花を咲かせているのですが
どの葉も先端が茶色く痛んでます。
どうしてこんな風になっちゃったのか?
可愛い花だけに痛ましいです。
ひっそりと静まりかえった梅林
右上にちょこっと東京タワーの姿も!
梅の枝には、赤みがかった米粒くらいの蕾がありました。
北風に煽られながら足早に見て歩いた公園の木々は
やっぱりかなり疲れている感じ!
せめて梅の花が元気に咲いてくれるといいな!
ところで、ここでも大きなキジネコが登場し
「あらま、トラちゃん、こんちわ!」と挨拶したら
ちょっとムッとしたみたいで
「にゃんとなれなれしい」と睨まれました(・Θ・;)
でも、公園の出口までお見送りしてくれました。
今晩は、本当に雪が降るのかな?