ずっとずっと昔のこと。
とある集落に、二人の捨て子がいました。二人に名前はありませんでした。一人は黒髪の男の子で、もう一人は夕日色の髪の女の子でした。二人は気づけばその村にいて、親はおらず、村人からは嫌われ、たった二人だけで寄り添って生きていました。
ふたりは本当に本当に仲良く、たとえほかの方に嫌われていたとしても幸せでした。
…日照りの続いたある夏のことです。食べ物も尽き、がりがりになってしまった村人たちは苦しさのあまり水の神に祈ることにしました。しかし、水の神がいるとされていた池はその時には枯れてしまい、水がありませんでした。どうすることもできなかった村人たちは、太陽の神がお怒りなのだと考え、捨て子の女の子が偶然夕日色の髪をしていたので、その子を神としてあがめ、怒りを鎮めてもらうということで社に迎えました。
しかし、現実は女の子の監禁でした。女の子が一人だった時に村人が拉致したのです。社の中は神にが休み、心を鎮める場所としていた村の考えから、女の子は窓のない部屋で、足には枷をつけられてずっと社の中にとじこめられていました。
仲の良かった男の子は急にいなくなった女の子をうらみました。どうして僕一人を置いて行ったの。どうして、ずっと一緒だったのに。男の子は悲しみました。
女の子が監禁されてから約二週間が経ちました。最初は信じていた村人たちも女の子が神だなどという気休めでは我慢できなくなりました。
そんな時、村長が言いました。
「あれは神などではない。
我々をだまし、自分だけ助かろうとした
卑しい悪魔の子だ。」
そして、女の子は殺されました。
村人たちの怒りによって、誰にも知らされないまま、真っ暗な社の中で。
女の子が殺されたことを知らない男の子は、ただ一人ひっそりとくらしていました。女の子への恨みと淡い恋慕を抱きながら。
そこに、村長が現れて言いました。水の神はお怒りだ。我々が悪魔を祭ってしまったせいで。ならば、悪魔の子を封印していた子供を水の神に…。
男の子は、いけにえにされました。雨が降るように祈るための。
女の子の遺体は、男の子のいた祭壇の下に入れられました。
村人たちが男の子が悪魔を封印できると考えたためでした。
男の子が、女の子の死に気づいたのは男の子が餓死する直前でした。
下からした腐敗臭が気になり、木の板をはがして中を見たのです。
そこには、血に染まった女の子がいました。腐った肉のにおいが鼻を刺激する。しかし、男の子はそんなことは気にも留めず、女の子を抱き寄せました。どのような姿になってしまったとしても、男の子にはわかったのです。ああ、この子は僕と一緒にいたあの子だ。
腹部に空いた縦の深い傷を見て、痛かったよね、おつかれさまとつぶやいた。ふと、女の子の腕に違和感を覚えた男の子は女の子の腕の上に手を乗せた。すると、何かを掘ったような溝がありました。手でその上をなぞると昔、まだ二人が何事もなくただ一緒にいたころ仲良しのしるしにと作った模様でした。ああ、この子は僕のことを忘れずにいてくれたんだ。一人じゃないと気づいた男の子はは変わり果てた女の子によりそうようにして、息を引き取りました。
二人に名前はありません。親もいなくて、裕福な暮らしどころか毎日生きることがとてもとてもつらく大変でした。それでも、二人は幸せでした。本当に幸せだったのです。
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久しぶりの小説でしたが、
どうでしたでしょうか(・・;)
とはいっても、以前書いていた小説は
消してしまっているんですが笑
少しくらい内容ですが
最近こういうのにはまっているので
許してください笑
ご挨拶は次の記事にさせていただいております。
まぁ、いつも通りのいいわけですが…笑
それでは、ひとまず失礼いたします(*^▽^*)