三輪記子(みわふさこ)です。

先日より,ABCのキャスト  に水曜日に出演させていただいております。

さて,そんな中,取り扱われたニュースの中に

重要文化財である法隆寺の壁に落書きがされていたという事件が

ありました。

通常の建築物であれば,

壁に落書きをすれば刑法261条の器物損壊罪によって処罰されることになります。

器物損壊罪の法定刑は

1月以上3年以下の懲役

又は

1万円以上30万円以下の罰金若しくは科料,

ということになっています。

しかし,この損壊対象が重要文化財となると

その法定刑は

1月以上5年以下の懲役または禁固または

1万円以上30万円以下の罰金

とされていて(文化財保護法)

器物損壊罪よりも加重されています。

これは,やはり,重要文化財を厚く保護する趣旨なんですが,

まぁ,法律で定めなくてもね,重要文化財もそうでないものでも

傷つけたり,落書きしたりしないでほしいもんですよね。

こういった行為は犯罪行為ですから,

いけません。本当に。

しかし,ルールを守らない人がいるから,

こうやって罰を加えるという形で法的規制をするわけです。

古都・京都に住んでいる者として,

現存する文化財については大切にされるべき,というか,

みんな,大切にしていこうよ!!と思うのであります。



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