11月3日から11月20日までフランスのフォンテーヌブローに登りに行ってきました。

 

まず今後ブローに行く人の参考になりそうな旅の情報をば。

 

私は今回JALの羽田からシャルル・ド・ゴールへの直行便で行きました。

JALの国際線は預け荷物の許容サイズが大きく、3辺の和が203cmまでなので、一般的なクラッシュパッドは超過料金なしで預けることができます。asanaのヒーローハイボールとpamo×organicのマットを2枚重ね、さらに間にサブマットを挟んでも問題なく預けることができました。

 

空港からフォンテーヌブローまでは車で1時間ちょっとです。空港でレンタカーを借りて宿に向かいます。宿はフォンテーヌブローの街の外れにあるアパートを借りました。このアパートはマットの貸し出しもしていたので、日本から持ってきた分も合わせて4枚マットがあり、一人でも安全安心でした。宿はairbnbで探しました。去年初めてブローに行く際、いろんなブログを読んでいた時にairbnbがおすすめと書いてあるブログを見つけて、使ってみたらとても使い易かったので私もオススメしておきます。サイト自体は日本語に対応しているし、ホストとのやりとりも英語でできるところがほとんどです。

 

トポはこちらがオススメです。

Fun Blocは有名で人気のエリア、Top Secretは通向けな感らしいです。トポはフォンテーヌブローの街にあるS'capeというアウトドアショップで購入できます。

 

それから、ネットでbleau infoと検索すると、フォンテーヌブローのエリアや課題がずらりと載っているサイトがあるので、こちらも並行して使うととても便利です。お目当ての課題のページに行くとその課題の完登動画が載っていたりします。課題名の横におすすめ度を示す星がついていて、面白い課題を探したいときにも役立ちます。

 

さてこれで後は登るだけという段階です。

 

今回の目標は去年登れなかった、Rocher de Boulignyにある"Les Beaux Quartiers" 8a(三段+)と、Rocher Greauにある"Mrgalithe" 7c+(三段)を登ることでした。

結果からいうと目標は達成できませんでした...。

 

私が滞在していた間、本当に本当に本当〜〜〜〜に雨が多く、一日ちゃんと登れたのは二日間だけでした...。でもトライ出来た日はあったんだから、その日にしっかり登らなければいけなかったのです。実力不足を突き付けられました。

 

雨が続いていると、曇りの日でも岩は濡れています。そんな日には、サーキットを登るとトレーニングや調整にとても効果的です。

フォンテーヌブローにはオレンジ、青、赤などの色でグレード分けされたサーキットがあります。岩にそれぞれの色で番号が書いてあるので、自分にあったグレードを選んで登ることが出来ます。岩場中を一人で駆け巡ってサーキットを登るのもフォンテーヌブローの楽しみ方の一つです。

 

コンディションのよくない日は、他の課題をお触りするいい機会です。もう一つの目標課題である"Megalithe"の練習をしてきました。これは去年触っていないのですが、ものすごくかっこいい課題で、一目惚れしたので今回少しでも登ることができてよかったです。"Les Beaux Quartiers"と共に、次回リベンジして絶対登りたい!

 

比較的岩の乾きが早い、Cul de Chienにも何度か行ってみましたが、特に上部はやはりびたびたでした。"Arabesque" 7b+に取り付いてみましたが、リップにでた途端登れたもんじゃない状態でした。しかしとても面白い課題だったので、状態の良い時にまた来たいです。

 

雨の日はジムで登る楽しみもあります。フォンテーヌブローの街に、Karmaというクライミングジムがあります。ボルダーもリードもできる大きなジムです。コンペの課題のような、大きな動きの課題が豊富にあるので岩の登りとバランスが取れて良いトレーニングになります。

 

ランスにある、Block'Outというジムでも登りました。このジムは課題の質が高く、フランス国内にいくつも店舗があるそうです。パリにも店舗があるので、Karmaに飽きた方にもぜひ。

 

去年お世話になったフランスに住むクライマー一家のLerondel家の皆さんに今年もたくさんお世話になりました。なんとボルドーで行われたフランスカップに出場させてもらえることになり、滅多にない機会なので急遽参戦してきました。

 

フランスでは、国内の大会に出るためにはどこかのクラブに入る決まりらしいです。私はLerondel家のお父さんがプレジデントを務めるCLUB DEVERSから出場しました。

 

大会の前々日にクラブのコンペティターと一緒に登らせてもらいました。コーチが専用に課題を作って下さり、充実した練習ができました。

 

 

大会前日の夕方ボルドーに向けて出発し、6時間後大会会場近くのホテルに到着。一泊して翌日が大会本番です。

 

 

予選は制限時間2時間、10課題のコンテスト方式(1課題につき5トライまでで、いくつの課題を登れたかを競う形式)でした。

トライ数が限られた中で正解のムーブを見つけ出すことや、どのタイミングでどの課題を登るかの時間配分などがコンテスト方式の難しいところです。久しぶりのコンペでしたが、自分のベストが出せたと思います。ただやはり自分の弱い所が見えてきて、もっと強くなりたいと思わずに入られませんでした。

 

 

5トライ目ギリギリで登れた課題や、最後の最後に取れたゾーン(中間地点)がなければ順位は大きく変わっていました。振り返ってみても、ほんの少し失敗していたら登れないような場面はいくつもあって、改めてコンペの面白さ、コンペティターの肉体的な、精神的な強さを実感しました。

 

 

 

 

ツアーを通して得たことをこれからのクライミングに生かして、またリベンジしにきたいと思います。次こそLes Beaux Quartirs登ってやる!