正常性バイアス | 三浦半島デジカメ便り(mirror)

三浦半島デジカメ便り(mirror)

おもに三浦半島で撮ったデジカメ写真。 四季折々の花や海。旬の風景を紹介します。 本家→http://helvetica.blog2.fc2.com/

福島のこども

「正常性バイアス」災害心理学用語。
バイアスとは先入観や思い込みという意味。
緊急時に避難が遅れる原因の心理的要素。
外界の強烈すぎる刺激に対して、理知的動物がそれを心理で抑制して、慌てないようにしてしまうこと。
日常性を維持するために必要な心の働きだが、度が過ぎると「本当の危険」に対しても逃げ遅れてしまう。
回りの人々が落ち着いているのを見て安全だと思いこんでしまい動こうとしないのもこれ。
避難が必要となった人びとや避難を誘導・先導すべき人たちに正常性バイアスが働いたため、
被害が拡大した災害は多い、と指摘する専門家もいる。
正常性バイアスなどについて詳しくは↓
流言・デマによるパニックを心配して情報を伏せている方々へ

シーベルト、ベクレル、グレイ…いろんな単位があってわけがわかりませんが
これだけは簡単に覚えられる、一つの基準があります。
「一般市民の線量限度は1mSv/年」(1年1ミリシーベルトが一般市民の限度)
単位を間違えてはいけません。
1年で1シーベルト(1,000ミリシーベルト)なら大変な被曝ですし、
1年で1マイクロシーベルト(0.1ミリシーベルト)なら全然平気です。
1,000マイクロシーベルト=1ミリシーベルト。
1,000ミリシーベルト=1シーベルトです。
これは、世界の放射線医学などの研究者でつくるICRP=国際放射線防護委員会の勧告に基づいて日本が採用しているものです。
「1年の総量が1ミリシーベルトを超えたら安全とは言えない」これが国際基準です。
にも関わらず、国はその基準を20倍もゆるめてしまいました。

テレビでは御用学者達が「1年間で100ミリシーベルトぐらいだったら、身体への影響はない」とか、
「100ミリシーベルトまでは絶対安全!」などと何の根拠も示さず繰り返して、
私たちの脳みそに、100倍の放射能を刷り込もうとしています。
しかし原子力発電所などで働く人のための許容量と子供の受ける影響は全く異なります。
原子力安全委員会が定めた内部被曝の係数を援用すれば、同じ量の放射線を浴びても、
幼児(~4歳)の影響は成人の4.9倍、
乳児(~1歳)は成人の8.75倍ということになります。

シーベルト


この図はあくまでも外部被曝に限った大人用の基準値です。
空気中に漂う放射性物質を吸い込んだり、食品や水から体内に取り込まれ蓄積されていく内部被曝を全く考慮していません。

東日本大震災:小佐古・内閣官房参与の辞任表明文要旨
●年間20ミリシーベルト近い被ばく者は約8万4000人いる原発の放射線業務従事者でも極めて少ない。
年間20ミリシーベルトとした校庭での利用基準に強く抗議する。
●甲状腺の被ばく、特に小児が受ける放射線量を関東、東北地方全域にわたって迅速に公開すべきである。

毎日新聞 2011年4月30日 東京朝刊

小佐古敏荘内閣官房参与記者会見資料を全文掲載
NHK科学文化部ブログ/2011年04月29日

【原発】「子供の許容被ばく線量高すぎる」と疑問
ノーベル賞も受賞した国際的な医師の団体がワシントンで会見し、文部科学省が子供の1年間の許容被ばく線量の目安を「20ミリシーベルト」に設定したことに疑問を呈しました。アイラ・ヘルファンド医学博士:「衝撃的だったのは、日本政府が福島の子供たちの許容被ばく線量の基準を高く設定したことだ」ヘルファンド博士は、「子供の場合、がんになるリスクが成人よりも2倍から3倍高くなる」と指摘して、許容される被ばく線量の基準を引き下げるよう求めました。アメリカでは、原子力関連施設で働く人の1年間の許容量の平均的な上限が年間20ミリシーベルトとされています。 テレ朝ニュース/(04/27 11:51)

福島第1原発:学校の放射線量目安、見直しを 日弁連声明/毎日新聞 2011年4月27日
福島第1原発事故で、福島県の小中学校や幼稚園での屋外活動を制限する文部科学省の放射線量の目安について、日本弁護士連合会は27日までに、法令で定める放射線管理区域の基準より甘く、安全性に問題があるとして見直しを求める声明を発表した。

20mSVの文部科学省のロジック /河野太郎公式サイト/2011年4月30日
しかし、戦時中に、子供たちは大勢、疎開した。つらいこともあったかもしれないが、命を考えれば、やむを得なかった。今回のことも、たしかに精神的につらいこともあるかもしれないが、将来の健康に被害が出かねないことを考えれば、疎開もやむを得ないのではないか。

衝撃の放射能測定値/福島の小学校通学路など 中村隆市ブログ「風の便り」2011/04/26
この映像で放射能の数値を見た感想ですが、私がチェルノブイリで数値を計測したときもこの映像と同じように場所によって数値に大きな違いがありました。しかし、この数値は、私にとっても驚きの数字です。


「外部被曝量の基準値で人体への安全性語るな」松本市長/医師・菅谷昭 東洋経済/2011/04/26
委員の中には「甲状腺がんはたちがいいがんだから、大したことはない」と言う人もいたので、思わず「ちょっと待ってください」と。5歳、10歳で手術を受けた子どもたちを考えてみてほしい。

国・東電・全てのマスコミが口を揃える理由 - ICRPの欠陥
内部被曝と外部被曝がごっちゃになっているのが問題

FM797原発災害特別番組 岐阜環境医学研究所所長 松井英介先生に聞く ustream動画
放射性物質と子供の健康についての、まっとうなお医者さんのお話。

【被曝】100mSv以下は安全のトンデモ学説と、それをさらに15倍にした文科省基準を暴いてみる

学校の暫定基準は殺人基準。子供を守ろう!

福島第1原発:放射性物質放出 毎日154テラベクレル
今も放射能の大量放出が続いている・・・毎日154兆ベクレル/毎日新聞 2011年4月25日

★東北地方太平洋沖地震復興支援 クリック募金
メッセージを書いてクリックすると、無料で1回10円を募金することができます。
あなたに代わってマガシークが日本赤十字社へ寄付を行う仕組みのため、金銭的負担は一切かかりません。

東北関東大震災 緊急支援クリック募金

(現在41位)
励みになります。ありがとうございます。