一つの山を乗り越え帰って行く年少部の道場生と入れ代わりに更なる緊張を滲ませ入ってくるのは一般部の道場生です。

それぞれが首席師範から直接指導を受けらる期待と今回の講習会に体力的に内容についていけるだろうか？という不安。

いろんな思いが重なり、道場内に独特の緊張感が張りつめます。

「黙想！首、首席師範に礼！」年初部のクラスでもそうですが上手く口が動きません。

準備体操、息がすでに上がりそうです。

準備体操も終わり基本稽古が始まり、移動稽古、ここから今回の本題【回転】が始まります。

前後左右斜の移動でもまだまだこれからですが、今回は【回転】。

首席師範が注意を促します。「慌てず、正確にゆっくりやってください」

福岡の道場はエバーマットを敷いているので足がマットに少し、沈みます。なので、指をネジってしまいやすいのです。

以前、稽古中に黒崎道場のＨ田さんがネジってしまい、小指が違う方向に向いてしまいました。その後、痛み止めと言いながら生ビールを飲んでいましたが、完治に数か月かかったと思います。

しかし、稽古が進むにつれて、無我夢中！回って回って、先程の注意事故はもとより自分が何処を向いているのか何処にいるのかさえ分からなくなる始末。

しかし講習会の後半には何とか回れるようになりました。

回転は軸をつくるのはもとより、正しい運足、正しい立ちができていないと前後の技まで死んでしまいます。

前後左右斜・回転と山のような課題を抱え、講習会は終わりを迎えます。

　　「整列，姿勢を正して黙想！首席師範に礼！」

首席師範から次回の告知と終わりの挨拶。

道場生一同、安堵の表情、そして若干の笑み。

なぜなら、多量の汗と緊張感、そしてあすの審査の不安を取り除くべく

生ビール🍻で頭がいっぱいなのであります！

着替えをすませた、道場生から順に食事会場へ向かうのでありました！

一般部講習審査会