ちょっと外出しただけだが、冷房の効いた自宅が天国に思える。納涼でサスペンス・ミステリー映画でも見ようかと録画映画集から選んだのが、「

ボーン・コレクター」(1999年 フィリップ・ノリス監督 1時間57分)だ。「あれ?見てないか?この映画?」と思ったが、見ていたとしても、犯人は分からないし、展開も記憶からキレイに消えているから問題ないのだ(笑)。いや、笑い事ではない、既に認知症が始まっているのかもしれない。


ストーリーは以下の通り。

ニューヨーク市警の刑事ライム(デンゼル・ワシントン)は優秀な犯罪学者だったが、4年前に負った脊髄の損傷により寝たきりの身体となっていた。一方、青少年課への異動を控えた警官アメリア(アンジェリーナ・ジョリー)は、最後のパトロール中に受けた無線で一人現場へ急行、無惨な男の死体を発見し、現場に残された意味不明な証拠を素早くカメラに収める。アメリアの的確な判断に感心したライムは彼女を助手に任命。以後彼女はベッドから無線で指示を送るライムの手足となり、連続猟奇殺人事件の捜査にあたる。



ツッコミどころが20カ所はあるマンガみたいな雑な映画だ。とくに犯人の動機はかなりオカシイ。しかし、猛暑の中の外出から帰って冷房の中で、ボーっと見ていると、なぜか「へえ、こいつが犯人とはねえ」と感心したり、うざったいライムの上司が殺されたりしているのに快哉を送ったりしている。アンジェリーナ・ジョリーみたいな警官なんているわけないだろうと思ってもその活躍に手に汗握っている。


全ては猛暑のせいである。猛暑が続けば、映画界は傑作のオンパレードになるだろう。