NHKサラメシの私が愛した昼飯(11月10日木曜日放送)で取り上げたのは、トラベルミステリーのパイオニアである作家の西村京太郎(1930〜2022  享年91)。西村は70歳前に京都から伊豆・湯河原に引っ越した。 


一度静養で訪れたのだが、すっかり気に入って移住したのだ。

その湯河原でよく利用した店は中華料理店「紅籠坊(こうろんぼう)」で、昼飯、編集者との打ち合わせ、家族との会食などに使っていたという。


お気に入りのメニューは、チャーシュー麺と春巻き。大ぶりの春巻きは夫人と分けて食べていたという。年収で7億円があった年もある西村だが、食の好みは至って庶民的だったようだ。


最後の原稿。パソコンは使わずに万年筆で執筆


亡くなる寸前まで書き続けていて、1カ月100枚4万字というペースは衰えなかったという。