5月2日土曜日、杉並公会堂で14時からMETT管弦楽団のコンサートを聞く前に荻窪でラーメンを食べる。
荻窪南口の「ラーメン 髙尾」に13時到着。食べログ3.66という高評価店だが来店が今頃になった。南口から歩いて8分ほど。ちょっと距離を感じる。ちょうど満席でカウンター席に座るまで後ろの椅子に座って15分ほど待つ。2021年11月開業で、カウンター9席、4人掛けの丸テーブルが店の奥にひとつある。40歳代の店主とやはり同年代の女性がホール係の2人体制。店主の奥さんと思われる女性が実に感じがよくて、ラーメン屋の女将というよりフランス料理のマダムという感じ。かいがいしく働くこのマダムと主人のラーメン作りを見ていると待つ時間もあまり気にならない。
自販機はなく注文は口頭。今年の3月に値上げしたらしい。なんとらーめんが500円。銀座の「三吉(さんきち)」の300円ラーメンは有名だったが、400円に値上げしたと思ったら2025年10月31日「50年間ありがとうございました」の貼り紙を残して閉業した。ラーメン業界のレジェンドだった。この「ラーメン 髙尾」の500円も今の時代に驚異的ではある。着丼まで12分。
この面構え、どっかで見たぞ!そう三鷹南口の「中華そば みたか」ではないか。調べてみるとやはり店主は「みたか」で修業後、独立してこの店を開業したようだ。
この日本蕎麦風のどっちりした麺の触感がまさに「みたか」そっくりなのだ。麺は短め。この麺が噛み応えがあって旨いのだ。
店の奥には製麺室が見えるので自家製麺しているのだろう。この麺によく絡むスープにコクを求めても、500円という値段を前にしては詮無きこと。それなりに旨いと評するべきなのではないか。「所詮ラーメンというのはそういう食べ物」というこの店の潔さを感じるのだ。
この日は気温が25°を超えて、この店のまかないチャーシュー皿300円&ワンタン皿400円をビールサッポロ赤星の中瓶600円でラーメンの前にやりたかったのだが、コンサート前なので我慢した。実際「みたか」みたいにダラダラと2人でビールを飲んでいる女性客がカウンターにはいた。実にいい店だ。夏日とあって、冷やし中華750円の注文が多かった。これがまた美味そうだった。
この店の採点(100点満点。70点が名店:この店で食べるためにわざわざ来店する価値あり、65点が名店候補:近くに行ったら寄りたい店、60点が合格店:自宅の近所にあったら時々寄る)は63点。まだ開業4年半、いずれスープにもコクが出てくるのではないだろうか。再訪が楽しみな店だ。


