肉離れ
肉離れは、スポーツ中に起こりやすい外傷のひとつとです。
ジャンプやダッシュなどの急な動きによって、筋肉の一部分が損傷・断裂した状態を指します。急激な筋肉の収縮により発症することがあります。筋肉が裂けたり破れたりすることを『筋断裂』といいますが、その筋断裂のうち、範囲が部分的なものを『肉離れ』と呼びます。
肉離れの症状は?
激しい痛みと腫れが主な症状で、太ももやふくらはぎに起こりやすいです。
患部が、だんだんと腫れてきて、内出血や痛みをともなうことが多いです。
歩行障害や膝関節の屈曲制限が生じることも少なくありません。
腫れは翌日から数日で最大となり、その後徐々に軽減していきます。
肉離れの重症度分類
肉離れは損傷の程度やパターンによって重症度が分類されます。
それぞれ受賞度によって、適切な治療やリハビリを行うことが大切です。
Ⅰ度 筋繊維の微細損傷
筋肉や筋膜自体に大きな断裂はなく、自力歩行が可能
患部を押すと痛みがあり。
Ⅱ度 筋繊維の部分断裂
筋肉や筋膜が部分的に断裂して、自力歩行は可能であるが、困難なものが多い。
皮下出血、患部を押すと痛みあり。
Ⅲ度 筋繊維の完全断裂
筋肉や筋膜が深く断裂し、自力歩行はほぼ不可能。
外見で患部がへこんで見え、痛みも非常に強く、手術を要することもある。
『肉離れ』と『筋挫傷』の違いは?
『挫傷』とは、外部からの圧力が加わることで、筋肉や腱などに損傷が生じるものです。そのうち筋肉に損傷を受けたものを筋挫傷と呼びます。
筋挫傷は、格闘技やラグビーやサッカーなどの、相手との接触があるスポーツでよく起こります。
肉離れの治療法は?
重症度に関係なく、初期はRICE療法が基本になります。
安静(Rest)、冷却(Ice)、圧迫(Compression)、拳上(Elevation)の頭文字です。
48時間以内にRICE療法することで、その後の回復も早くなります。
まずは安静に、ケガをした患部は動かさないようにし、炎症を起こしている部分は冷やしましょう。
テーピングや三角巾などで患部を動かないよう固定し、心臓より高く挙げましょう。
肉離れを早く治すには?
肉離れを起こしてから、48~72時間経過後の炎症が軽減した後は、次の段階に入り患部を温めることで、血液の循環を図り、損傷した組織の回復を促します。その後、患部の痛み、伸ばした時の痛みなどを十分に確認しながら、段階的にストレッチや筋力回復トレーニングをしていきます。
痛みがなくなってもしこりや違和感がある場合は、マッサージで取り除いていきます。
スポーツされている方は特に、早期に競技復帰したいという思いが強く、すぐスポーツを開始してしまう人が多くいますが、再発のリスクを下げるためにリハビリは大切です。
早期の治療・ケアが早く治すポイントです。
少しでも違和感、痛みを感じたらみうら整骨院へご相談ください。