ご無沙汰しております。

年末年始に、今年の相場に対してのリスクをいっぱい書きました。大幅な金利上昇局面のあとには、大抵経済ショックが起きています。


今回、米国の金融機関破綻から始まり、クレディスイスの経営まで不安視されるようになりました。

米国の破綻金融機関については、預金の全額保証、クレディスイスについては、スイス中銀が流動性を担保することを表明。

一時的には最悪の状態は回避できたのかもしれません。


しかし、ここからが本番です。

この1年近くの米国🇺🇸の利上げペースは過去に例を見ないほどのハイペースで、しかも、それでも景気を冷ませていません。

金利が上昇するということは、債券価格が下落することですから、債券の急落で窮地になっているところはまだまだあります。

シリコンバレーバンクの例は特殊だと言われていますが、金利上昇による悪影響のかかり方は色々あります。

思い起こせば、2007年8月、サブプライムローン問題が出始めの頃、「サブプライムローンは、低所得者向けに限られたもので影響は限定的」との見方が大きくなり、2007年10月にはNYダウは当時の高値更新をしています。

しかし、結局、2008年9月、リーマンブラザーズの破綻へと繋がり、住宅ローン担保証券が色々なところに飛ばされていたことがわかり、本格的な金融ショックに繋がっていきました。


そもそも、今回、シリコンバレーバンクの破綻の数日前にパウエル議長は、米国の金融システムは健全と言い放っています。

つまり、当局でも把握できていなかったリスクなのです。

これで、終わりなんてことは、私はないと思います。


金融ショックは、今、見えているリスクではなく、思っても見なかったところから突然現れるので、ショックになるのです。


これから、どうなるのか。どうした方がいいのか。

もし、お困りの方いらっしゃったら、お声かけくださいね。


もし、この下落で、「株の買い場が来た」と思われている方に忠告です。


底はまだ、深いですよ!


引き続き宜しくお願い申し上げます。