田舎で育った私は
「中学受験」に対して
マイナスなイメージしか、ありませんでした。
 
もちろん、今は違います。
中学受験の意味や意義を自分なりに理解し
息子を全力で応援していますニコニコグッ
 
 
私は、息子の年齢の時
のどかで、自然いっぱいの、小さな田舎町に住んでいました。
 
前を向くと海が広がり
後ろを見上げると山がそびえる
そんな田舎です。
 
 
ちょうど、ファミコン全盛期。
もちろんゲームもいっぱいしてました。
マンガやテレビも大好きでした。
 
でも、それ以上に
空の下で、駆け回っていました。
 
 
 
そんな土地で暮らしていると
中学受験なんて言葉は、存在さえしません。
 
 
 
大学生になり、はじめて、中学受験という言葉を聞き
 
「全く理解出来ない。」
 
そう思いました。
 
 
勉強?
小学生は、遊ぶのが仕事でしょ?
遊びから学ぶ事って、いっぱいあるのに...。
 
そう思いました。
 
私にとって、小学生のイメージは
私の過ごした少女時代そのものです。
 
木登りしたり、探検したり
葉や木の実を石でゴリゴリ潰したり
虫かごいっぱいに虫を捕まえたり
親に隠れて秘密基地作ったり…
 
もちろん、息子もこのような経験をしてますが...。
でも、同じような経験でも、私の経験とは全然違います。
 
環境の違いもありますが...
良くも悪くも、大人が一緒にいます。
大人も介入するからこそ、“学び”が多い印象です。
ただし、大人がいるからこそ、経験の質が落ちていると私は思います。
 
 
小学生の私は、庭や高台で1人、ぼーっと過ごす時間も好きでした。
 
海に沈んでく夕陽が
あまりにも綺麗で
泣きそうになったり
 
山の緑と空の澄んだ青さが眩し過ぎて
空気に溶けこんだら
どんなに心地良いだろうと考えてみたり
 
雲の隙間から
海のあちらこちらに光が差し込んでいる景色を見て
きっと、あそこには、神様がいるんだろうな...
と考えみたり
 
山の深い深い緑に
きっとあそこには、見た事もない妖怪が住んでいるんだ...
そう考えては、恐怖におびえたり
 
言葉にすると、とても陳腐だし
普通に恥ずかしいですが...(笑)
読書が大好きだった事もあり
それもう、とんでもなく
感受性豊かな子どもでした(笑)
 
でも、これは、小学生だからこそ、抱いた感情で...
大人になってもう一度見に行った時
同じような感覚にはなりませんでした。
 
だからこそ、息子には
私が見ていた同じ景色を
沢山、見せてあげたい
そう考えました。
 
でも、実際、子育てをはじめてみると
息子の日常に、そんな景色は、ほぼ存在していません。
 
もし、同じような環境に住んでいたら
中学受験なんて、少しも考えなかったと思います。
だって、中学受験は、存在さえしてませんから...(笑)
 
 
今の環境にいるからこそ
息子の性格などを考慮した時
“経験”のひとつとして
我が家は、中学受験を選択しました。
 
 
都会で暮らす息子は
私のような経験は出来ません。
 
でも、田舎で暮らしていた私には
今、息子がしているような経験は出来ませんでした。
 
どちらも、とても貴重です。
そして、尊いです。
 
息子が大人になった時
今のこの経験がどう映るのでしょうか?
 
私は、それが、とても楽しみです。