ずっと我が家のバタバタに追われて
この夏を過ごしてきたけど、
一つの節目を迎えた。
2年7ヶ月前に直腸癌ステージ4を宣告
されてから絶対に諦める事なく
治療を頑張り続けたこの世にたった一人の
父さんが68歳の人生を終えた。

父さんにもっと聞いとけばよかった
事とか言っておきたかった事とか
山のようにあるし、たぶん
こんなあっけらかんとした性格に
なっちゃったけど根っこでは
本当は母さんの死もばあちゃんの死も
父さんの死も全部受け入れてはいない。

とにかく意識が混濁する数日前に電話で
「おれもう少ししたら家に帰りてんだよな」
「先生にも帰りたいって言ったんだよなぁ」
って調子良さそうに喋ってたのが
ずっと頭からも耳からも離れなくて
夜中に息を引き取って、父さんを
病院に旦那と迎えに行って力尽きた
父さんの顔を見た時は、何というか
「やっと家に帰れるよ!早く帰ろうか。」
と心なしか父さんをようやく家に連れて
帰れるという安堵感の様なもので
胸がいっぱいになった。

7月5日に今年3回目の入院をし、
抗がん剤の副作用が治まるまでの
入院だと思って退院する気満々だった
父さんとわたしらにとって
この夏は本当によく頑張った夏だ。

父さんの妹、わたしのオバからも
「うちの家系らしく明るく送るよ!」
と号令がかかったので、
湿っぽくならずによく治療にたえた
うちのオッサンを見送りました。

なんと友引が入り、葬儀まで少し
時間があった父さんはきっと
自宅に居る時間を満喫したかったんだと
わたしは思う!絶対そう思う。

68歳という年齢は当時母さんが
亡くなった年齢と同じ。
娘としてはあんまりピンときてはなかった
けど、口を揃えてみんな
若すぎる、という。とっても残念がる。
娘としてはそれだけ濃い人生を
夫婦揃って互いに出会う前から
生きてきたんだと思ってる。

きっと母さんもばあちゃんも、
そんでじいちゃんもみんな
きっと父さんを楽にしてあげたくて
呼んだんだと思う!

そして、これからは残ったわたしらの
先行き不透明の人生のスタート!笑

これだけは言える。まだまだ若輩者の
わたしらにとって仏さんの
管理はとっても大変!🤣手探りの日々。

我が家を可愛がってくれる親戚や
家族達に支えられながら頑張る。

両親が見れなかった70代という景色を
見てみたいけど、でも人生良い時に
さっさと全うしちゃうあの二人を
凄いなとすら思う。

こんな娘でしたけどわたしは
あなたの娘で良かったです。
そして面白いお兄ちゃんが
いっぱい居る末っ子で豊かな人生です。

ただの日記。