“やりたい役”と、“合う役”とは違う
声優 に憧れて 今 全国でも 星 の数ほど 未来を夢見て日夜 頑張っている人たちがいる。
ワタシもその一人だった (あ、「だった」 ではないか)。
何度も ここでも書いてきたが、ワタシは 野沢雅子 さんの ような、どんな役でも出来る (特に、少年の声)
役者を目指して オーディション を受けた。
ワタシの 行っていた 養成所 は、 声優プロダクション が つながっていて、宣材にする ボイスサンプル をいよいよ作ることになった時のこと、 事務所 から、
「自分で 得意にする 台詞 を 3つほど ピックアップして、持ってきてください」
と言われた。
なにせ、初めての ボイスサンプル。それが 世に渡るんだ!と 思ったら ワクワクが止まらない。
ワタシがピックアップしたのは、
「① コナン (名探偵コナン) ② 旅行会社のナレーション ③ 童話 (みにくいアヒルの子)」の
3種。
あ、なぜ 悟空 に しなかったかって?ワタシの中では、まだ 野沢先生の台詞は、恐れ多くて、選ぶことはで
きないのです~σ(^_^;)
そして、K先生に チェックしていただいた。すると 先生から 厳しいお言葉。
「君ね、少年を やりたいの? ムリだな~。まずはもっと 自分を知らないとね。」
ガ~ン!!
え~! ムリって~? 「・・・・・な・何が ダメですか?」 と 恐る恐る 訊いてみた。
「あのね、はっきり言って 少年の役 は 君には 合わないよ。 もっと客観的に 何度も 自分の声を 聴いてごらん。それに、少年は、競争率が高すぎる。 まずは 君自身を 世の知ってもらう最初の段階として、みんなが やりたがらないような 役が出来るように 訓練しなさい。」
なるほど~。
じゃ、どんな役を?
そう、それから ワタシが 訓練に 取り組んだのが、
おばあさん!
60代、 70代、 80代・・。
おかげで 今 それが 活きている。 勿論、少年 も やらせていただいている。
厳しくとも はっきりと ご指導してくださった K先生に 感謝!なのだ