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年末年始 恒例色々特番番組をしていた。

嵐ファンの 次女は まめまめしく 番組雑誌を見ては 録画予約していた。
嵐の出るのって 何時間あっても足りないよ(^_^;)

それに、
あなた、受験生じゃなかったっけ?

多分 自覚してのことだろうから 口には出さなかったが、センターまであと何日!て、焦ってるわりには呑気に見える。

諦めたのか....(^◇^;)

私は 特に見たいのは何もなかったが、ただ  NHKのドキュメンタリー「72時間」は番組が 始まった頃から何気なく見続けている。
同じ場所に3日間 カメラでそこに集う人、通り過ぎる人たちを映し 時には話を聞く。  ただそれだけの番組。
何が いいのか......
短い時間の中で、現代のリアルさ、人の日常の一片を 映し出してるように思え、真実だから こその 不器用さや、不充分さが あり、そこが心にしみてくる。

いつの間にか 見逃したくない番組になった。

その 年間のベストテンを放送するという特番があったので、唯一 それだけは後でゆっくり見ようと 録画した。

さすがに視聴者が選んだベストテン、どれも 面白い。
そこに出る人の 数分の 会話の中に その人の人生が少し見える気がする。

何日かに分け、録画した番組を 見落とすことなく見た(笑)

その中で  印象に残った何人か....

特に  「地下鉄名古屋駅の聖なる日の忘れ物 」と題し、名古屋の地下鉄の忘れ物を預かる窓口での取材。様々な忘れ物があるらしい。 そこに探しに来た  婚約指輪と結婚指輪の兼ねた  高価な指輪を失くして 訪ねに来た女性と、 「大仏の見下ろす霊園で」に バイク事故でご主人を亡くしたご婦人が 印象に残った。

人の顔をなかなか覚えない私の頭に なぜかこの2人の顔が今も染み付いてる。

指輪を失くした女性。
スタッフのご主人に話しました?の質問に、話したけど ご主人は 言葉も出なかったみたいで唖然としていたらしい。

でも、「主人、怒らなかったんですよ、一言も。なんで失くしたんだ?  とか 一言も言わなかった。  失くしたのは  悲しいけど 主人のいいところが 分かってよかった。」と、笑いながら スーッと流れた涙。綺麗だった。
情けなさと 感謝と いろんな思いがあるんだと思う。


後日談として  見つかったらしい。
よかった。   いろんな偶然が この指輪とのご縁を繋いでくれたんだなあと 思う。


なんだか あったかい気持ちに なった(^-^)

このご主人も優しい人だけど、だいたい男性の方が器が大きいんだろうとよく思う。

私が憤慨して主人に同意を求めても たしなめられることの方が多い。

器って  普段わからなくても  何かあった時に   わかるもんだ。

追い詰められた時こそ その人がわかる。


もう一つは、茨城に 日本一大きな 120メートル以上ある大仏さまの麓に  広い霊園が広がっている牛久霊園。そこでお参りに来る人を  お盆に 3日間取材したものだった。

言葉は 適切でないかもしれないが、広くて 気持ち良さそうな霊園。
しかも大仏さまの顔が優しい。

私は茨城は なんの縁もないけど  ここなら私も...と、思える。   この番組以降 絶対  申込者急増に違いない。

さすがにお盆、沢山の人がお参りに来てた。 
その中に  一人   バイク事故でご主人を失くした少し年配のご婦人。

話しながら 悲しみが吹き出しそうだった。  胸が詰まった....
ご主人のこと、本当に大好きだったんだ。

自分がここに入る時は 主人の骨を出して 一緒にごちゃ混ぜにしてもらう。子供にそう言ってある。  と。

「あかの他人だった人と結婚して    こんなに大切な人になるなんて思わなかった。」
  涙をこらえるために目を見開き、息を吐くように 話された 言葉の一つ一つが  胸に沁みて 涙が出た。


神様は  時折悲しみを容赦なく与える。

どんなに仲良くでも 大切な人でも 容赦なく奪うことがある。

全ての人がたちは その悲しみから立ち直れてるのだろうか.....

私にとっては母の死。
立ち直れないと思った。

立ち直らせてくれたのは 当時7歳の長女。
毎日思い出しては泣いてた私に 「おばあちゃんにはなれないけど、〇〇がお母さんのそばにずっといるから」と、私の横で一緒に泣いてくれた。

一年生の娘に こんなことを言わせるのは情けない。 しっかりしなくちゃと、少しずつ立ち直れた。

かけがえのない人の死  ほど打ちのめされることはない。

だから 彼女の 悲しみは痛いほど分かる。

きっと  誰もが そういう思いを  何かしらしてるのかもしれない。


松崎ナオさんが歌う主題歌も番組に合っている。
歌詞の中に、「幸せを守るのではなく、分けてあげる」 というフレーズがある。
そうだよね。 
頑張って家族で築くことに必死になってる 頑なな自分を知る。
もっと柔らかい心にならなくちゃ。

NHKの回し者でも何でもないが、この番組を見てると  人が好きになる。

人は みんな一生懸命生きている。



この番組は、女優さんが ナレーションをする。    その中の 一人、吹石一恵さんが  特番のMCをしていた。
あれ以来 あまりテレビに出てなかったような気がするなぁ。

妙に画面に アップが多く感じた(笑)

あの人となら 絵に描いたような夫婦だよね。  

そう思うと、いろんな夫婦があるな...

私には脳腫瘍を患い、 障害者になってしまった 主人。 
これからも向き合って生活していく。

「お父さん、今日はどう?元気ぃ~❓」
「元気やで~(^O^)」

朝一の会話。   
この声の感じて安心して仕事に行ける。


私も いつかその時が来たら 半分は主人の骨とごちゃ混ぜにして もらおうかな。

で、その骨だけで どこか景色のいいとこに埋めてもらおうかな。   


あかの他人 だったのに   いつの間にか こんなに大切な人になってた.....。

ホントにね...。

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生きてることに感謝。