いや、もう進行してる
収まり悪そうに照れながら
上座の横列には卒部生と監督が
キラキラ笑顔で座ってる
自分といえば歳とともに
めっきり弱くなった涙腺を悟られまいと
皆の言葉に突っ込みを入れながら
動き回っているばかり（笑）
頭の中では…
常に人数不足に悩まされていたあの時期…
ｊｒの大量移籍・離脱
諸事情による合同解消
たった3人でのフルコートでの練習
自分は何をやってるんだろう
なんて、ため息ばかりの時間…
そして起こった『矢田南の奇跡』
その一期生達の巣立ち
技術を授ける時間も無く
戦術を理解してもらう時間も無く
ただあいつらの熱い気持ち頼りのチーム
ルールさえ朧気、勝つ要素は皆無
にもかかわらず負けて涙…
しかし自分は感じていました
試合には負けています
普通の負けではなくボロ負けです
けれどそれぞれ自分自身には
絶対負けてなかったと
そんなあいつらが可愛く無いはずがなく
ただただ寂しさが込み上げます
卒部生の置き土産は
そんな背中を見せ続けた後輩達です
正直来期も結果は今期と同じでしょう
もっと酷くなるかもしれません
しかし卒部生のあのspiritを
継なげて行ける限り
そんな遠くない未来にきっと…
その時、今照れながら笑っているこいつ達が
伝説になるんでしょうね
そんな事を考えながら素敵な夜が
過ぎて行きました
矢田南の奇跡一期生
少し短い間でしたけど
お疲れ様でした
そして心から《ありがとう》
