今回は音響業務で少し変わったところを。

 

普段皆さんが目にするのはコンサートやイベント、お祭りなんかでPAさんを見かけると思います。

某自動車販売店から「修理技術コンクールの音響を・・・」とご依頼いただきました。今回で3回目でしょうか。

 

不詳私、自動車も大好きなのでこの現場は非常に楽しみにしております。

 

まず、審査員が自動車の不具合を作ります。

そしてお客様に扮した審査員から不具合内容を聞き出して

それを頼りに修理を行う。

(20年前にヤマハの電子修理の研修でも同じことやったなぁ・・・)

 

最近の自動車は全て電子制御なので、コンピューターで不具合箇所がわかるようになっています。しかしながら、審査員はそんな単純な不具合を作るわけもなく。

すっと修理してしまうグループもあれば、ドツボにはまるグループもありで

非常に見ていて楽しい内容でした。

 

PA業務としては、司会者・インタビュアーのマイク。

開会式は別会場だったので、そこのセッティング。

選手入退場のBGM。表彰式のBGM。すごくベーシックなPA内容でした。

 

さすがだなーと思ったのが表彰式。

表彰式って淀みなく流れている印象ですが、あの進行は非常に難しいものです。

よく練習・打ち合わせがされていて、素晴らしい表彰式でした。

 

寒空の中、皆様お疲れさまでした。

1日楽しかったです!

今回は電子楽器の修理ではなく、ヤマハからでている簡易PA機材の

ステージパスの修理?改造を。

 

このステージパスはすごく使いやすく、とてもオススメなんですが

欠点が一つだけ。「スピーカーケーブルが短い(6m)」

これを解決するためにスピーカーケーブルを自作して痛い目にあいました。

 

電気には+とーがあるのは皆さんご存じだと思います。

+とーが出会ってしまうことを一般的に「ショート」と言います。

ステージパスのスピーカー出力にはこのショートの罠が仕掛けられていました。

まさかの+アース。

ブロック図を見れば明確なんですが、そこまでチェックしていませんでした。

 

ショートしないように、新しく作成したケーブルに熱収縮チューブで

絶縁してやったら使えるんですけどね。

こうやって失敗することで非常に勉強になりますな。

 

ではまた。

 

 

 

電子楽器の修理やお困りごとがあればいつでも連絡ください。

ささっとお答えいたします。

各社から電子ピアノがでているのですが、はっきりいって違いがわからないだろうなと思います。

販売もしているのですが、親御さんからでてくる言葉の9割は「いつまで続けるかわからないから・・・」です。

そこで、リペアマンとしての観点から各メーカーのメリット・デメリットの説明をしていきます。

 

ヤマハ

安定のヤマハ。作りもしっかりしているし、何より故障が少ないのが最大の特徴。

価格は他社と比べてもやや高め。

大手家電量販で販売しているYDPシリーズはすこし造作が甘く、故障が多い印象。

楽器店で販売しているCLP・CVPシリーズは問題なし。

長期間使用して、修理前提で作られているので修理も非常にしやすい。かなり故障しにくいので、ヤマハ専門のリペアマンは数が少ないです。だって仕事ないからね。

 

KAWAI

こちらも安定。価格もヤマハに近い。

ヤマハとの違いは音源くらいかな。

 

CASIO

世界的電算機メーカー。さすがの宣伝力で認知度を上げています。

スリムな電子ピアノの走りであるプリヴィアはなかなかの良作でした。

上位機種にグランドハイブリッドなるものがあります。これはゆうに¥300,000オーバーの品物ですが、さすがの音質とタッチ。

修理はメーカーが行うので、修理金額が少し高い印象(¥30,000~)

 

ローランド

見た目がスタイリッシュというので売れているだけあって、中身はどーなんだろう。

修理経験が少なすぎるので不明。

個体数と修理の割合を考えれば、故障は多め。

 

KORG

主にステージピアノなどのプロユースを手掛けているメーカーが

民生機を本気で作った感じ。

鍵盤機構などは、ほぼヤマハ。

ただ、電源や操作パネルに脆弱性あり。

新型コロナのおうち時間で一気に売れましたね。

故障件数はそれにともない増えた印象。

 

 

結果

総合的に見ればヤマハです。

少々高めの販売金額ですが、長い目で見れば安くなる公算大。

 

補足

大手家電量販店で見かける「延長保証サービス」は無駄です。

電子楽器だけじゃなく、家電の故障は初期不良が70%です。

初期不良がほとんどで、保証期間1年なので無償で直ります。

保証期間を過ぎて以降はほぼ故障しません。

ただ例外が存在します。

スリムタイプの電子ピアノは故障が起きます。

これは諦めてください。スリムなボディーに無理してつっこんでいます。

放熱などで不利です。

スリムな電子ピアノを購入したら=3年~5年以内に修理¥30,000程度を覚悟してください。

 

なにか聞きたいことがあればいつでも質問いただけたらお答えします。

 

今回は画像なしでPA(音響)のお話。

 

先日から、某高級ステーキハウスのPAブースの相談がありました。

そこはちゃんとしたガラス張りの本格的なPAブースがあり、

ミキサー、パワーアンプ、プロセッサ系などがタワーに一式揃っています。

そして特筆すべきは能舞台。

能舞台がガラス張りのレストランから観られるスペシャルなステーキハウス。

その能舞台にもマイクを複数設置してレストラン側に音を流す。

 

しかし、設備が古い。

30年はゆうに経過していて、能舞台側の音声入出力盤が特に湿気でボロボロ。

もはや使えるチャンネルの方が少なくなっている状態。

それらを修理・交換の見積りという依頼。

 

冬の寒い中の半屋外の作業は辛いですが、じつはすごく楽しみ。

また報告します。

先日はKORGのLP-380の修理が入った。

症状は「電源を入れるとバリバリとノイズがでる」

 

KORGのLP-380では割と多い印象の故障。

修理は鍵盤左下の基盤BOXの交換と、鍵盤から基盤BOXをつなぐケーブルを交換。

 

 

基盤BOX交換のみなら15分で完了ですが、ケーブル交換が難敵。

背板を外し、操作パネルを外し、鍵盤固定ボルトを外し、鍵盤を引き出す。

この鍵盤固定ボルトがまた外しにくい。

隙間が約5cmしかないので相当短いドライバーを準備しなくてはいけない。

初めて修理にお伺いした時は、短いドライバーがなくてラジオペンチに工夫をして抜いた思い出が・・。

 

 

 

※上記画像の隙間が狭い。

 

作業時間:70分

作業代金:¥25,300(パーツ代金込)

 

お疲れさまでした。

 

 

KORG電子ピアノ LP180

 

 

電源が入らなくなったとのことでお伺い。

使用年数は7年。使用頻度はほぼ毎日とのこと。

練習熱心で素晴らしいことです。

 

くわしく話を聞いてみると「ある時から電源が入りにくくなって騙し騙し使っていたが、ついに反応がなくなった」とのこと。

 

KORG薄型電子ピアノではよくある症状です。

スイッチ基盤のタクトスイッチを交換して完了。

基盤から古いタクトスイッチをはずす作業が一番の難所。

手が3本欲しい。

 

修理にかかった時間:40分

修理代金:0¥(延長保証に入っててよかったね。)

今回は保証修理だったので¥0でしたが

本来であれば¥17,600(税込)+交通費でした。

 

KORG電子ピアノLP-180

 

 はじめに

 

本日より、電子楽器の修理に特化したブログをはじめます。

備忘録のつもりで淡々と。

 

これを目にする人は、自宅の電子楽器が故障して困っている人が大半だと思います。

ですので、修理内容・修理期間・修理代金も克明に記載させていただきます。

皆様の生活の一助になれるよう続けていきます。