さて、今回の映画レビュー『ジョーカー』ですが、結論から申し上げますと、ちまたで言われるよりは若干、オイラ的には低い評価になりました。


★★★☆☆
 

といったところでしょうか。(アマゾンレビュー風に)

まず、物語なら何でもそうなのですが、観ている側が引き込まれるためには基本、以下の二条件を最低限満たしてる必要があると思うのですね。

・主人公あるいは登場人物に同調、または共感する。
・主人公あるいは登場人物に憧れの気持ちを抱く。


これらのいずれにも該当しないことが、俗に言われる自分に作品のスタンスが合わない。つまらないといった印象になると思うんです。※個人差あり。

そういった意味ではオイラの場合ですが、本作については、まるで共感できないというか。^^;



 

登場人物に対し同調も憧れも抱けなかったです。何一つ感情に訴えかけてくるものがないというか。

そのため主人公であるアーサーの取る行動が、いちいち疑問符しか浮かばない。笑
(電車でチンピラ会社員を撃ったのは、若干、スッキリしたけどw)

要はつまらない部類の映画に分類されてしまってしまったんでしょうね。オイラの中で。


単に精神的な疾患を持った人がコメディアンを夢見て無理して頑張って。
そいでもって可愛そうな目に遭うという痛々しいストーリーがずっと続くわけです。><

いや、気の毒とすら思えなかったかも。
だって序盤から変な笑い方して既にジョーカーというかキャラが出来上がっちゃってるし。笑

 

初っ端から兆候全開なわけですよ。

 

なので、彼が落ちていくというかジョーカー化していく過程に対し別に驚きもしなければ意外性も何もない。まー、そうなるでしょうねとしか。笑

もうね、この時点で既に置いてけぼり喰らってるわけです。w



いや、確かに良く作り込まれているんですよ? その辺は誤解しないでください。笑

鬼気迫る世界観とでも言いましょうか。芸術とかアートテイストというか。

要は観る側の持つ世界観や人格、経験なんかによって印象が変わってくる。つまりは非常に人を選ぶ映画だと言いたいのです。


恐らく、主人公のアーサーないしジョーカーに共感できる、ややサイコパス風味(?)の人なら楽しめたことでしょう。
あとは世の中や会社に対して何か強い不平に不満、差別意識、富裕層への恨み辛み。そういった感情を抱えてる方々には特に響くと思います。

 

その界隈では本作は神映画と称され崇められることでしょう。

それと、まだ未見の方は原作であるバットマンとは一度、切り離して観ることをオススメします。

まったく関わりがないわけではありませんが、ヒース・レジャーやジャック・ニコルソンが演じたジョーカーなんかとは、また違った世界線にあるというか。

 



彼らが演じ描いてきた完全懲悪ではなく、このホアキン版ジョーカーは悲劇のバックボーンがあるわけです。

それ故、悪だが完全な悪にはあらずといった中途半端な位置づけにも見えてきてしまうんですね。^^;


そして顔が濃い!w

 

何か妙に年取ってるし。笑
 



あれ!? ジョーカーって、こんなシワシワだった!?

とか余計な邪念が思い浮かんでしまいストーリーに入り込めなかった部分もあります。^^;


そこんとこは人それぞれでしょうけど。w


余談ですが、このホアキン・フェニックス。かのリバー・フェニックスの実の弟さんだったんですね。^^;