昨日、世界一デカイと噂の大仏様を見に牛久へ向かった。

車内にはボクと寛大と遼真。

嫁は大阪で研修中、樹生はバァ様にあずけてきた。


道中、茨城に入ってすぐのサービスエリアに立ち寄ったところで、まさかの事態に気がついた。


― おとーちゃん、財布を忘れていた。


現金もカードも、正直運転免許証もない。

幸いガソリンは十分、高速代はETCだからとりあえず心配ないが、昼飯も食えなけりゃ参拝料金も払えない・・・。


流山に住む後輩に電話・・・・不在。

茨城に姉夫婦が住む後輩に電話・・・・距離的に不可。

ETCカードを取り出してキャッシュディスペンサー機に挿入・・・・非対応。

サービスエリアのカウンターに申し出る・・・・現金貸与はできないとの返答。

車内をくまなく探索・・・・・1円玉一つ出てこない。


― 打つ手なし。


しかし、自宅に戻るのは悔しい。


意を決して牛久に向かった。

無一文、そして無免許。(正確には不携帯)


牛久阿見のインターを下りると、間もなくして見えてきた。巨大な大仏様。


行雲流水

デカすぎて車内は笑いに包まれた。


庭園に到着。

やはり拝観料がかかるようだ。


見たこともないほど大きな大仏を間近にして、「なぁお前たち、パパお金ないから今日は遠くから見るだけに・・・」とはとても言い出せないほど、寛大と遼真のテンションは上がりまくっていた。


子どもたちの笑顔を守るため、悪に手を染める覚悟を決めた。

団体客にまぎれてしれーっとチケット売り場をスルー。まんまと無料入園に成功した。

本当に、何と罰あたりなことか・・・。


後ろめたさはもちろん多分にあったが、それを吹き飛ばすほど、大仏さまは立派な立ち姿だった。

寒かったが、子ども達も大喜び。
行雲流水

帰りは姉夫婦に加須まで来てもらい、腹を空かせた子共たちともどもカレーをごちそうになった。別れしなに2000円借りた。

みじめだったが、ありがたかった。


牛久の大仏様 へ.

今度はお賽銭をたくさんもって伺います。なので今回の悪行、どうかお許しくださいませm(_ _)m