仕事で移動中、チャリンコの後輪がパンク。

自転車屋に駆け込む。


修理してもらっている最中、店内ポスターに書かれていた「自転車技師」という肩書が気になった。

オヤジに聞いてみる。

「これはどんな資格なのですか?」

するとオヤジは饒舌に様々な情報を惜しみなく教えてくれた。


そもそもこの資格がないと、メーカーから送られてきた商品を店に展示できないとのこと。

というのも、メーカーから届く自転車は「7分組み」といって、いわば未完成の状態。これを完成させるのは各小売店の仕事。この際、自転車技師の資格がないと完成させた自転車を展示してはならない、ということらしい。


行雲流水

試験は学科と実技があり、実技は「公園でやる」という。

公園!?

真偽のほどは不明。


曰く、実技では持参した自転車の後輪部分を制限時間20分以内に分解、そして再び組み立てるのだそうだ。

なかなか大変そうである。

苦労話を交えて切々と語ってくれた。


そんなこんなでおしゃべりしながらのタイヤ交換修理、時計を見るとすでに作業開始から30分が過ぎようとしていた。