『大福なんか食べたくねぇよ!』
と言えば、それは「大福」を下げたことになり、「食べる」ことについてはやぶさかでない、という意味になる。つまり大福以外のものなら食うかもしれない、ということだ。

一方、『大福を食べたくなんかねぇよ!』と言えば、大福か否かは関係なく、「食べる」行為自体を望まない、という意味になる。

要するに「なんか」は、その直前にある語をこき下ろす言葉であるといえる。
これに気付いていないがために、誰かを傷つけたり不快にさせたりしてしまうことがあるので注意が必要だ。

「キミってブラジル生まれだっけ?」

「ブラジルなんかじゃねぇよ」
と答えれば、これはブラジルをバカにしたニュアンスを含むことになる。隣にブラジル人がいたら決していい気分はしないだろう。

正しくは、
「ブラジル生まれなんかじゃねぇよ」
である。

ご注意をm(_ _)m