薬剤科の山口科長が「お薬の基礎」みたいなテーマでPT対象に勉強会を開いてくれた。わかりやすくて面白かった。
印象的だったのはうつ病に対する薬のくだり。
つい最近、劇的な効果をもたらす抗うつ薬がアメリカで開発され、世界中で爆発的に売れた。確かにモノスゴイ効き目があり、うつ病はウソみたいにすっかり治る。しかしこの薬、効果が強すぎて逆に「そう病」になっちゃうんだって。そんでそう状態による自殺者が続出しちゃって、製薬会社は訴訟を起こされて、もちろんその薬は使用禁止みたいな扱いになったとのこと。
いかにもアメリカって感じの話で、笑った。

あと、グレープフルーツジュースと牛乳で薬を飲むのはやっぱりダメみたい。お茶は可。それからの薬の使用期限は実際のところ1~2年は大丈夫らしい。もちろん患者には指示した期間内にのみ服用するよう指導するって言ってたけど。

ましかし、薬の効果ってのはホントにすごい。PTなんかやってるもんだからしょっちゅう実感する。昨日まで座ってることもできなかったような人が、薬が変わっただけで翌日スタスタ歩いたりするんだもん。「あの地道な運動療法は何だったんだ…」と感じずにはいられない瞬間。
薬剤科との情報交換が密になれば、もっと効率良く治療ができるかもな。患者への負担も減らせるか。