かなり歩いた後でふと気付いたのだか、意識が戻って元気になっているのに
サヤカは僕の背中の上でおんぶされたまま。
途中で気づく二人。
何となくぎこちなくサヤカが告げる。
「あ、私、もう歩けそう」
「そんじゃ、歩く？」
サヤカは僕の背中から降りて歩き始めた。
そして２人でしばらく歩く。
ほどなく到着したのが大きめのショッピングモール。
「お腹すいたから病院やなくてここでご飯食べませんか？隣に病院みたいなのあるけど」
と、サヤカが言うので
近くまで行ってみるが、
ここで僕は何とも言えないおぞましい感覚に襲われ体がわなわなと震え始めた。
「サヤカちゃん、ここはやめた方がええかも知れへん」
そう言った僕に
「まだ体のどこかで覚えてるんですね…あの日の事」
サヤカが小さく呟いたが、僕には聞こえなかった。
「元気になったから私、戻りますね」
ここで体調が戻ったサヤカと別れ
僕は最初に一人で曲作りをしていた
「古びた一軒家」に機材を取りに行こうとしていた。
ただ、今自分が立っているこの場所、
どことなく見覚えがある。
僕はショッピングモール周辺を少し歩いた。
すると無意識に辿り着いたのが
ショッピングモールの裏側にある古びたアパートの前。
この場所、いつかの夢で見た記憶があると思いながら
うろうろしていると、
例の作曲企画で
応援のサプライズメンバーが到着したとサヤカから着信。
つい先日LBKを卒業したサキとカナコだと言う。
サヤカが言うには
「サキが来るのは知ってたけどカナコは聞いてない」
だがカナコは数日前に連絡したのだと言い張ったらしい。
「何でカナコが…？…誰に連絡したんやろ？」
サヤカの声が明らかに困惑しているのが
電話越しでも手に取るようにわかった。
カナコ？
消えている僕の記憶の中で
その名前を聞くと妙な胸騒ぎを感じた。
アパート周辺から部屋に戻ろうとすると、
再び着信。
今度はミルカからだ。
電話越しだが、明らかに泣いている。
しかも泣いているだけではない、
息も絶え絶えな感じで明らかに様子がおかしい。
「に、兄さん！今どこ？どこにいてますか？ちょっと話したい事が…いや、助けてください！」
今、ミルカに何が起きている？
まずは落ち着くように伝え、
それじゃ近くの公園で落ち合おう、と電話を切る。
ちょうどその場所が２人の現在地から中間地点くらいなのだ。
そして僕はこのアパート周辺から早く離れたかった。
ここは以前、病院で見た夢の中で
老婆のゾンビが現れ、突然襲われた場所と似ていたからだ。
その夢をあまりにも鮮明に覚えていて
目覚めた時、とても夢とは思えず
そしてその夢と似た場所が存在する
今そこに僕自身が立っている事に底知れぬ恐怖を感じた。
そのせいか、ミルカとの待ち合わせ場所は近くのはずなのに
僕は何かに怯えながら
その場を行ったり来たりしていたため
彷徨うように歩き回り、何十分もかけて
僕はようやく待ち合わせの公園に着いた。
【みつ光男の解説シリーズ⑥】
せっかくほっこりした感じだったのに急展開ｗ
サヤカは何とか「僕」の記憶が戻る手助けをしようとする。
「僕」もそれに応えたいと思いながらも、
どうしても思い出せない、というもどかしい状態…から
ミルカの危機！
実際見た夢の中で登場してるのは「みるるん」白間美瑠ちゃんなので
「ミルカ」のモデルとなってるのはみるるんに間違いないですｗ
そして謎めいた女性、カナコの存在。
さて、この「カナコ」はどちらの「カナコ」なのか？
個人的にはどちらの「カナコ」さんも好きなのでｗ
「悪役」が似合いそうな「カナコ」さんて事でｗ
そして話の中に「古びたアパートの前」と言うのが出てきましたが
このアパート、天王寺に実在してましたｗｗｗ！
握手会で大阪に行った時、泊まった宿の近く
何かに吸い寄せられるようにふと右手を見ると
その夢の中に登場したのと寸分変わらないアパート！！！
そして前から自転車に乗ったお婆さんがやってきたのです！
思わず逃げましたｗ
あのアパートの向こうに
「絶対『あの公園』がある！」と言って
逃げるように宿に戻った僕を見て息子が爆笑してましたｗ
この詳しい話は画像付きでｗ
また大阪珍道中で記事にしたいと思いますｗ
また寒くなってきましたねー
ベジさんも布団に潜り込んでますｗ
クリスマス繁忙期、今日が最大のピークです。
（明日がイブなので）
大量のクリスマスケーキが出荷されていく様は
毎年の事ながら爽快ですねｗ
やり切ったー感！満載です。
忙しい時の仕事勝負服ｗは
さやかちゃんの生誕T（2年前のですまんのー）
そして今日乗り切れば、
ほっほっほぉー、お休みなのよｗ
沢山のケーキたちが
家族のもとに届く前に破損だけはしないように
細心の注意を払って働きますー♪