重金属の世界・邦  3 「44 MAGNUM」  | みつ光男的 だれだれ日記

みつ光男的 だれだれ日記

家族と過ごす何気ない日常と好きな音楽、プロレス、自作小説について。
更には日々の癒しとなるアイドルについてなども長ったらしく綴ります。

かなり前にラウドネスの記事で
始まったこのコーナー

本来ならば、このバンドが
第2回めに登場するはずだったのに

ANTHEMが先になった。

何故、このバンドが後になったのか?


それは思い入れの違い、と言うよりは

僕自身の少々ヨコシマな自己顕示欲が、このバンドを紹介する事に対して
何だか気恥ずかしい気持ちにさせられて

それで後回しになったように思うのです(笑)

実はこんなきっかけで
彼らの曲を聴くようになったのです。




メタルを聞き始めた中学生の頃
『あのバンド、友人○○がいいって言ってる。だから聴いてみて』
と言われた時

あぁ、オレも自分でカッコいいバンド見つけて、
みんなに聞かせてみたい

そんな事を思ってました。

子供の頃って、そんなステイタスが
クラスでの人気のバロメーターになって
一目置かれたり、すげぇな!ってなるわけで

周りの友人は
やれ『メイクアップ』だ、やれ『ブリザード』だ、
↑バンド名ですよ
などと、新しいバンドを発掘しては
↑実際に発掘してるわけじゃないんだけどね

ハード系の音楽の話なら○○に聞け、的な
空気が生まれて

当時、何の情報源もない僕は
メタル好きを公言しつつも、何だか肩身の狭い思いをしていました。

そんなある日、あるレコード店の新譜紹介の
チラシの中で見つけたバンドの名前

それが44マグナム、だったのです。

その新譜のタイトルは「STERRT ROCK'N'ROLLER」
ビジュアルからは、ただならぬ未知のロックバンド的な
オーラが漂っていました。

もちろん、予備知識はゼロ
中学生でアルバム1枚、なかなか勇気のいる出費

しかも、新譜のチラシに載ってるくらいだから
このアルバムはまだ、出ていない。

他の作品がないかと、探すこと数店
ようやく見つけたのが
ファーストアルバム「DANGER」

家に帰り、どんなバンドだろうと恐る恐る針を落とす
↑当時はレコードなので

もう、1曲目の「I'M ON FIRE」から度肝抜かれました。

(お借りしました、ありがとうございます)
44MAGNUM     「I'M ON FIRE」

カッコええやないか!

まず、ハード系でありながら
曲調がオシャレなんです。

当時のラウドネスはカッコいいんだけど
どこか垢抜けない、
いい意味での和風的なイメージを感じていましたが

マグナムは、洋楽メタルバンドのような
どこか日本人離れしたカッコよさもあり
音だけじゃなくて、
見た目のファッショナブルでスマートな感覚が半端なかったね。

僕が金髪にしようと思ったのは
ボーカルのポールこと、梅原さんを見たからでした。

このアルバムでは
「I'M ON FIRE」の衝撃
「NOT STANDING STILL」の疾走感

そして、ラストの「SATISFACTION」の
カッコよさと言ったら

買って得したアルバム多しと言えど
正に当時、最高の掘り出しモノでした。

で、早速このバンドを
友達にすぐ紹介したかと言えば

何かもったいないと言うか(笑)よすぎて、人に教えたくないと言う
訳のわからない感情に襲われ

結局そのまま誰にも聴かせずに
別の友人が「STERRT ROCN'N'ROLLER」をみんなに紹介して

お前、すごいな、
どこから情報仕入れたねん、みたいな感じになって

僕はいつものように
「へえ~、すごいやん」と
その他大勢の一員と化してました。

当時はこのポジションだったのが、僕には心地よかったのかな。

彼らの曲を聴くと、そんなまだまだ引っ込み思案で
メタル好きな事をちょっと引け目に感じていた

何とも言えない当時の思い出が甦ってきます。

とにかく、カッコよかったのですが
残念なのが、ちょっとチープなイメージの歌詞

降り続く雨の中 俺は一人でロックンロール
「STERRT ROCK'N'ROLLER」
ってねえ(笑)
まあ、時代なんでしょうけど。


で、このバンド
3枚目の「ACTOR」で、音楽性が激変しました
僕は個人的に好きでしたけどね

(お借りしました、ありがとうございます)
44MAGNUM    「LAST TRAIN」
この曲とか結構、好きでした。

4枚目で、ダンスミュージックみたいになっちゃった(笑)

(お借りしました、ありがとうございます)
44MAGNUM     「IT'S RAININIG」

当時で言えば
言い方悪いけどBOØWYの二番煎じみたいな感じ。

高校2年の時かな?一度、テレビでこの曲を聴いて
これがあの44マグナムか、と愕然としました。

今だと、やたらカッコいい。

メタル好きの僕らからすれば完全なる裏切り行為なのですが

でも今思うと、このシフトチェンジは
ものすごく勇気のいる決断だったんだろうなと、思います。

とは言え、
あの頃は当然ながらバリバリのメタル志向だった
僕は聴かなくなりましたが、

今になって聴いてみたいなと思ったりもします。

そんな訳で、
僕にとって44マグナムは誰からも紹介されたわけでなく
自分で情報を得て、自分の耳で聴いて、すげえ!、と感じた

初めてのバントですね。

この頃から
自分の音楽に対する思い入れの持ち方が変化したり

好みの音を見極める力が養われるきっかけに
なったのかも知れません。

情報に溢れている
今の時代ではおよそ想像もつかないような
アナログ感、ってヤツですな(笑)

44マグナムは今なお現役で活動中

2006年に若年性パーキンソン病を告白した、
ボーカル梅原さんの息子さんがボーカルとしてサポートしつつ
親子で活動されています。

(お借りしました、ありがとうございます)
44MAGNUM    「STERRT ROCK'N'ROLLER」

オヤジ譲りのハイトーン(笑)
例の歌詞にも着目を(笑)

余談ですが
一時期、ラクリマクリスティの元メンバーが在籍してたみたいです。


彼らの歌を聴くと
今のCDショップでは味わう事の出来ない
「レコードの匂い」がするレコードショップの扉を開ける時の
ワクワクとドキドキが甦ってきます。


音楽万歳!(笑)