重金属の世界・洋 その四  「DOKKEN」 | みつ光男的 だれだれ日記

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家族と過ごす何気ない日常と好きな音楽、プロレス、自作小説について。
更には日々の癒しとなるアイドルについてなども長ったらしく綴ります。

今までイギリスとドイツのバンドでしたが今回は初のアメリカ出身バンド
その名はDOKKENリーダーのドン・ドッケンの名前がバンド名の由来です。

初めて買ったのは2枚目の「TOOTH AND NAIL」、
これは僕が初めて購入したCDでもありました、何せまだLP中心の時代でしたから。
(どうせ聴いてたのは1980年代ですよ~だビックリマーク

このDOKKENというのは不思議なバンドで、アルバムを発表するごとに解散説が流れ
特に「性格の不一致」と言う理由のもとの
ドンとギタリストのジョージ・リンチとの確執は
まるで子供の喧嘩のように誌面を常に賑わしていました

しかし、そんなデッドヒートが白熱すればするほど
アルバムのクオリティは上がる一方。
「これはいいビックリマーク」と思っていた過去の作品がかすんで見えるほど
4枚目の「BACK FOR THE ATTACK」は僕の中では最高傑作です。

「アルバムの良し悪しはオープニング曲で決まる」
そんな事を聞いた事がありますが
それならばこのアルバムの冒頭を飾る「KISS OF DEATH」
その通説を如実に表現していると言っても過言ではありません。
ハードとヘビーとポップ、全ての要素を含有した文句のつけようのない名曲音譜

特筆すべきはこのアルバムでのギターの音の凄さビックリマーク
それに負けじと今までより硬化したドンのボーカル。

中でも圧巻はまるでドンから主導権を奪ったジョージの高笑いが聞こえてきそうな
インスト曲「MR. SCARY」
超絶プレイ続出の「SLEEPLESS NIGHT」
実はソロではないところで凄いプレイをしてるギター…
正に「モンスターアルバム」と呼ぶにふさわしい一枚です。

誰もがジョージの速弾きに憧れる一方で
僕はドンの万年鼻づまり的な(笑)ウェットなボーカルが大好きでした。

バンドとしてはドンの哀愁を帯びたボーカルが十二分に発揮される
「ALONE AGAIN」のようなバラードや
「INTO THE FIRE」や「IN MY DREAMS」と言ったシングル向けナンバーの方が
万人受けすると思われますが、
僕としては「TURN ON THE ACTION」や「LIGHTNING STRIKES AGAIN」のような
ドンのボーカルとジョージのギターが激しくバトルしているかのような曲が
実にスリリングで聴きごたえがあったりします。

1980年代初期から中期は「LAメタル」といってあでやかできらびやかで聴きやすい
今までの伝統的なイギリスのメタルとはかけ離れた音楽が主流でしたが
その中でもDOKKENは一線を画していました。

元々ヨーロッパ人であるドンの声が欧州の香りを醸していたのかも知れませんね。

その後、結局は喧嘩別れのように解散、再結成するもメンバーチェンジ、と
相変わらずのようですが、2009年の「LOUD PARK」
ドンとジョージは同じステージに立ち、往年のDOKKENのヒット曲をセッションしたとの事。
長い歳月がようやく二人を大人にしたのでしょうか、
他人事ながら少し嬉しかったりもします。

個人的には
「BREAKING THE CHAINS」
「TOOTH AND NAIL」
「UNDER LOCK AND KEY」
「BACK FOR THE ATTACK」
デビューからの4枚のアルバムがお薦めです。

最近あまりにもいろんなジャンルの音楽の話題が多かったので
久しぶりに原点であるHM/HRにたちかえってみました(笑)
それでは、音楽の時間でした。

(映像をお借りしました、ありがとうございました)